主に第3章の滋養強壮保健薬からビタミンを中心に、ミネラル、アミノ酸、ビタミン様物質などの成分が出題されます。今回はこれらの成分についての一覧&まとめを作りました。漢方や生薬と同じように、成分名・重要なキーワードを一目でわかるようにしています。
このページでは、「特に出題されそうなキーワード」を抜粋している為、試験ではこれら以外のキーワードも出る可能性はあります。それぞれのビタミン等のページへリンクを貼っていますので、より詳しく覚えたい方はそちらのページもご覧ください。
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ビタミン成分
脂溶性ビタミン
- ビタミンA(レチノール)
夜間視力の維持、夜盲症
1日分量の上限は4000
妊婦中・妊娠3ヶ月前の女性は10,000以上→先天異常の危険性
【語呂合わせ】
えれーチノパン→A(エー)、レチノール
★ - ビタミンD(カルシフェロール)
カルシウム吸収、骨の形成、くる病
【語呂合わせ】
出かけるし、風呂入る→D(ディー)、カルシフェロール
★ - ビタミンE(トコフェロール)
抗酸化作用、血流を改善、肩・首すじのこり
【語呂合わせ】
いいところ→E(イー)、トコフェロール
★ - ビタミンK(フィトナジオン)
歯槽膿漏薬→止血成分:歯周組織からの出血を抑える
(第2章の範囲)大腸の腸内細菌がビタミンKを産生
水溶性ビタミン
- ビタミンB1(チアミン)
炭水化物の代謝
腸管運動促進
神経痛、眼精疲労、脚気の緩和
【語呂合わせ】
琵琶湖(びわこ)のチアガール→B1(びーわん)、チアミン
★ - ビタミンB2(フラビン)
脂質の代謝
口内炎、赤鼻、目の充血の緩和
尿が黄色くなる→直ちに使用を中止する必要はない
【語呂合わせ】
ビッツでふらり→B2(びいつー)、フラビン
★ - ビタミンB6(ピリドキシン)
タンパク質の代謝
口内炎、手足のしびれの緩和
貧血用薬→ヘモグロビン産生に必要
【語呂合わせ】
ビームを浴びてピリピリドキドキ!→B6(びーむ(六))、ピリドキシン
★
- ビタミンB12(コバラミン)
赤血球の形成を助け、神経機能を正常に保つ
【語呂合わせ】
12時だ、小腹(こばら)が空いた→B12、コバラミン
★ - ビタミンC(アスコルビン)
抗酸化作用、メラニンの産生を抑える
しみ、そばかす、歯ぐきからの出血の予防
貧血用薬→鉄が吸収されやすい状態に保つ
歯槽膿漏薬→コラーゲン代謝を改善、歯周組織の修復を助ける
【語呂合わせ】
あ、少し→アスコルビン、C(シー)
★ - ナイアシン(ニコチン酸アミド、ニコチン酸)
皮膚や粘膜の機能を維持を助ける
★
- パントテン酸カルシウム(パンテノール)
皮膚や粘膜の機能を維持を助ける
眼科用薬→目の調節機能の回復を促す
★
- ビオチン
皮膚や粘膜の機能を維持を助ける
その他(ミネラル・アミノ酸・ビタミン様物質など)
基本的には、第3章の滋養強壮保健薬で出題されるものをまとめています。
*貧血用薬については、下記のまとめページからご覧ください。
貧血用薬の成分まとめ・覚え方・暗記方法
- カルシウム
骨や歯の形成
甲状腺ホルモンの吸収を阻害するおそれ→甲状腺機能障害に注意
胃腸薬→制酸、止瀉
★
- システイン
髪や爪、肌などに存在するアミノ酸
メラニンの生成を抑える、新陳代謝を活発にしてメラニンの排出促進→しみ、そばかすに
アルコールを分解→二日酔いに
★
- アミノエチルスルホン酸(タウリン)
筋肉や脳、心臓、目、神経等、体のあらゆる部分に存在
細胞の機能が正常に働くために重要
肝臓機能を改善
★
- アスパラギン酸
滋養強壮保健薬→エネルギーの産生効率を高める、乳酸の分解促進
眼科用薬→新陳代謝を促し、目の疲れを改善
★
- ヘスペリジン
ビタミンCの吸収を助ける
★
- コンドロイチン硫酸ナトリウム
軟骨組織の主成分、軟骨成分を形成・修復
関節痛、筋肉痛等の改善
ビタミンB1と組み合わせて配合
眼科用薬→結膜や角膜の乾燥を防ぐ
★
- グルクロノラクトン
肝臓の働きを助け、肝血流を促進
全身倦怠感や 疲労時の栄養補給
★
- ガンマ-オリザノール
米油・米胚芽油から発見→抗酸化作用
ビタミンEと組み合わせて配合
★
- カルニチン塩化物
胃液分泌を促す、胃の運動を高める、胃壁の循環血流を増す
胃の働きの低下や食欲不振の改善
胃腸薬(健胃成分)や滋養強壮保健薬に用いられる