外皮用薬に配合される殺菌消毒成分の一覧を作りました。各成分には必要最低限押さえておきたいキーワードを箇条書きしています。詳しい説明やイラストはリンクからご覧ください。
また、外皮用薬全体の共通点等は下記のページでまとめています。
外皮用薬(皮膚に用いる薬)の全体としての説明や共通点など
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成分の特徴一覧
- アクリノール
①一般細菌○ 真菌× 結核菌× ウイルス×
②黄色色素
③低刺激@
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- オキシドール(過酸化水素水)
①一般細菌○ 真菌× 結核菌× ウイルス×
②活性酸素による酸化作用
③泡立ち
④持続性・浸透性低い
⑤刺激性(目の周り×)
@ - ポビドンヨード
①一般細菌○ 真菌○ 結核菌○ ウイルス○
②ヨウ素による酸化作用
③アルカリ性になると殺菌力が低下(石鹸分を洗い落として使用)
@ - ヨードチンキ
①一般細菌○ 真菌○ 結核菌○ ウイルス○
②ヨウ素による酸化作用
③アルカリ性になると殺菌力が低下(石鹸は洗い落としてから使用する)
④マーキュロクロム液と併用×
⑤化膿部位×
@ - ベンゼトニウム塩化物、ベンザルコニウム塩化物、セチルピリジニウム塩化物
①一般細菌○ 真菌○ 結核菌× ウイルス×
②鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止する
③石鹸との混合で殺菌消毒効果が低下(石鹸は洗い落としてから使用する)
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- クロルヘキシジングルコン酸塩、クロルヘキシジン塩酸塩
一般細菌○ 真菌○ 結核菌× ウイルス×
@ - マーキュロクロム
①一般細菌○ 真菌× 結核菌× ウイルス×
②有機水銀(通常の使用で水銀中毒を生じることはない)
③口の周りや口が触れる場所には使わない
④ヨードチンキとの併用×
@ - エタノール
①一般細菌○ 真菌○ 結核菌○ ウイルス○
②タンパク質を変性
③脱脂による肌荒れに注意
④引火しやすい
@ - イソプロピルメチルフェノール、チモール、フェノール、レゾルシン
①細菌や真菌類のタンパク質を変性
②患部の化膿を防ぐ
各微生物への有効性 一覧表
どの成分がどの微生物(細菌・ウイルスなど)に有効か?・・という問題の対策に表にしました。
◯=有効 ×=無効