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作用
鎮咳成分(麻薬性鎮咳成分)
主に配合される薬の分類
かぜ薬、鎮咳去痰薬
覚えておきたいこと
- 延髄の咳嗽中枢に作用して咳をしずめる
- モルヒネと同じ基本構造→依存性があるため、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれる
- 長期連用や大量摂取→倦怠感や虚脱感、多幸感等が現れ、薬物依存のおそれ
- 妊娠中に摂取で吸収された成分の一部が血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行→妊娠中の人は医師等に相談
- 新生児に呼吸抑制の報告あり→分娩時に服用しない
- 母乳移行で乳児にモルヒネ中毒の報告あり→授乳中の人は服用しない
- 副作用→眠気、便秘(胃腸の運動を低下させる)
絵で覚える
↑モルヒネ中毒という言葉を聞いて、真っ先に太宰治を連想しました。「人間失格」の作中にモルヒネが登場します。良くも悪くも薬の効果ってすごいわ・・
主な使用上の注意の記載とその対象成分・薬効群等(第5章対策)
してはいけないこと
- 「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避 けること」
*コデインで、母乳への移行により、乳 児でモルヒネ中毒が生じたとの報告 があるため。 - 「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」
*眠気等 - 「過量服用・長期連用しないこと」
*倦怠感や虚脱感等が現れることがあるため。 依存性・習慣性がある成分が配合され ており、乱用事例が報告されているため。
相談すること
-
「妊婦又は妊娠していると思われる人」
*麻薬性鎮咳成分であり、吸収された成分の一部が胎盤関門を通過して胎児へ移行することが知られているため。 コデインリン酸塩については、動物実験(マウス)で催奇形性が報告されているため。
ひと言
かなり頻出の成分ですね。鎮咳成分は、「麻薬性」と「非麻薬性」とに分かれますが、前者はコデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩のみです!