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目次
作用
抗ヒスタミン成分(第一世代)
*抗コリン作用も示す
主に配合される薬の分類
催眠鎮静薬、かぜ薬、鎮暈薬、内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬)、外用痔疾用薬、外皮用薬、眼科用薬
覚えておきたいこと
ジフェンヒドラミン塩酸塩
- 抗ヒスタミン成分の中でも特に中枢作用が強い。
- 催眠鎮静薬
①睡眠改善薬として一時的な睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)の緩和に用いられる→慢性的、不眠症の診断を受けている人を対象外
②妊娠中の睡眠障害は対象外→妊婦に使用しない
③乳児に昏睡のおそれ→授乳中の人に使用しない
④小児、若年者は、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れる可能性→15歳未満の小児は使用しない
⑤目が覚めた後も、注意力の低下や寝ぼけ様症状、判断力の低下等の一時的な意識障害、めまい、倦怠感を起こすことがある→症状が消失するまで自動車の運転等、危険を伴う機械の操作はしない
⑥服用後の飲酒はしない - かぜ薬
くしゃみや鼻汁を抑える - 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬)
①ヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える
②鼻汁分泌やくしゃみを抑える - 外用痔疾用薬
痔に伴う痒みを和らげる - 外皮用薬
①湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも、虫さされなど皮膚症状の緩和に
②(副作用)患部の腫れ - 眼科用薬
ヒスタミンの働きを抑える→目の痒みを和らげる - (抗ヒスタミン成分共通の副作用)
①眠気
②抗コリン作用も示す→排尿困難、口渇、眼圧上昇、便秘
ジフェンヒドラミンサリチル酸塩
*鎮暈薬は”サリチル酸”なので分けて説明しています。
- 鎮暈薬
延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用 - 眼科用薬
目の痒みを和らげる - (抗ヒスタミン成分共通の副作用)
①眠気
②抗コリン作用も示す→排尿困難、口渇、眼圧上昇、便秘
絵で覚える
↑睡眠改善薬といえばジフェンヒドラミンでしょう。イラストのテーマも睡眠改善ということで月やら枕にしています。
主な使用上の注意の記載とその対象成分・薬効群等(第5章対策)
してはいけないこと
- 「妊婦又は妊娠していると思われる人」
*妊娠に伴う不眠→睡眠改善薬の適用症状でない - 「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」
*乳児に昏睡 - 「15歳未満の小児」
*神経過敏、興奮を起こすおそれ - 「日常的に不眠の人、不眠症の診断 を受けた人」
*慢性的な不眠症状に用いる医薬品でない - 「服用前後は飲酒しないこと」
*鎮静作用の増強が生じるおそれ - 「本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人」
*ショック(アナフィラキシー)等の重篤なアレルギー性の副作用 - 「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」
*眠気
相談すること
- 「次の症状がある人」
*排尿困難 - 「次の診断を受けた人」
*緑内障
ひと言
抗ヒスタミン成分でも特に作用が強いです。その分禁忌も多いですね。頻出なので他の抗ヒスタミン成分と見比べながら覚えましょう!