登録販売者試験に出てくる強心薬の成分や暗記のポイントについて、イラストを交えてまとめます。
では早速。強心薬とは何か?手引きによると、次のような記載です。
疲労やストレス等による軽度の心臓の働きの乱れについて、心臓の働きを整えて、動悸や息切れ等の症状の改善を目的とする医薬品である。心筋に作用して、その収縮力 を高めるとされる成分(強心成分)を主体として配合される。
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強心成分
心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用です。
次に4つの成分(生薬)独自の特徴を説明します。
試験ではまとめて出題されることが非常に多く、各成分(生薬)ごとに①生薬の基原(元となるもの)、②作用 のどちらか、もしくは両方を問われる傾向があります。
センソ

特徴
- シナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたもの。
- 微量で強い強心作用。
- 局所麻酔作用を示し、センソが配合された内服固形製剤は、口中で噛かみ砕くと舌等が麻痺する→噛かまずに服用。
- 1日用量中センソ5mg超の含有する医薬品は劇薬指定。
- 通常用量でも、悪心(吐きけ)、嘔吐の副作用のおそれ。
センソ→カエルと覚えてください🐸
私は、『センソカエル』と勝手に新しいカエルを作ってます🐸
イラストのカエルには、強い(強心作用)や5mg(超は劇薬)とキーワードを刻印していますよね🐸
ジャコウ

特徴
- シカ科のジャコウジカの雄の麝香(ジャコウ)腺分泌物。
- 呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用もある。
ジャコウジカの出題はとっても簡単!なぜならば、”生薬名:ジャコウ”と”生薬の基原:ジャコウジカ”と、両方ともにジャコウという名称が一致しているから!
ただ、シカだけで覚えると、ロクジュウの基原”マンシュウジカ”と間違ってしまうので、かならず『ジャコウジカ』と覚えてください。
イラストでは、「・・・はっ!」と意識をはっきりさせた(目を大きく見開いてる)ジャコウジカを描いて、キーワードに関連づけています。
ゴオウ

特徴
- ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石。
- 末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用もある。
ゴオウは牛🐮
漢字では、『五黄』と書いてゴオウと読みます。試験でも漢字表記にしてくれれば100%牛と分かるのにね><
繰り返します、ゴオウは牛🐮
血圧が下がってる様子を描いてます🐮
ロクジョウ

特徴
- マンシュウアカジカ又はマンシュウジカの雄のまだ角化していない、若しくは、わずかに角化した幼角。
- 強心作用の他、強壮、血行促進等の作用。
ロクジョウはマンシュウジカです。ジャコウジカとは間違わないようにしましょう。
語呂合わせを考えました。↓いかがでしょうか・・?
①マンションの六畳間(マンション→マンシュウ 六畳→ロクジョウ)
②満州ロマン(満州→マンシュウ ロマン→ロクジョウ+マンシュウ)
イラストでは”強壮”の栄養ドリンクを持って元気よく飛び跳ねていますね!
強心成分以外の配合成分
強心成分の働きを助ける成分です。小児五疳薬や胃腸薬、 滋養強壮保健薬等の効能・効果を併せ持つものもあり、鎮静、強壮などの作用も。組み合わせて配合されていることも多いです。
リュウノウ

特徴
- 中枢神経系の刺激作用による気つけ。
- リュウノウ中に存在する主要な物質として、ボルネオールが配合されている場合もある。
漢字では龍に脳と書いて龍脳。これは当て字ではありません。
すると・・・その名から、脳→”中枢神経系の刺激作用”と答えを導けますよね!
イラストは不気味ですが、単純に頭が脳みその龍です(^_^;)覚えやすい!
シンジュ

特徴
- ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質。
- 鎮静作用。
真珠のキャラクターです。静に真珠・・、特に語呂合わせはないなぁ(・_・;
その他
レイヨウカク、ジンコウ、動物胆(ユウタンを含む。)、サフラン、ニンジン、インヨウカク等が配合されている場合がある。
まとめ・覚えるポイント
①センソ=カエル🐸→微量で強い強心作用、1日用量中センソ5mg超は劇薬。
②ジャコウ=ジャコウジカ→呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる。
③ゴオウ(牛黄)=牛🐮→血圧降下、興奮を静める。
④ロクジョウ=マンシュウジカ幼角→強壮、血行促進。
⑤リュウノウ、シンジュは強心成分の働きを助ける。
リュウノウ(龍脳)→中枢神経系の刺激作用による気つけ。
※龍”脳”→中枢神経。
シンジュ(真珠)→ 鎮静作用。
というわけで以上です。みなさん、ここまでご閲覧いただきありがとうございました!