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薬の成分、漢方など(第3章の項目)を中心に、絵で覚える登録販売者試験対策ブログです。

九州H25)登録販売者試験過去問 漢方・生薬の問題解説/出題傾向

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九州H25)登録販売者試験過去問 漢方・生薬の問題解説/出題傾向

九州・沖縄ブロックの平成25年度(2013年)の登録販売者試験の問題(過去問)について、第3章の漢方・生薬からの出題を解説します。

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当ページについて

  • 試験問題や回答については下記の福岡県のwebサイトからこれらを確認し、解説等を作成しています。福岡県ホームページ(登録販売者試験に関するページ)*実際の過去問のPDFも無料で取得できます。福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県共通した問題です。
  • このページでは、漢方および生薬に関するものに焦点を当てて解説しています。従いまして、問題については一部を抜粋したものとなっております。
  • 過去問の回答を含んでいますのでご了承の上閲覧ください。

漢方・生薬 問題の出題傾向

漢方・生薬から14問出題されています。
そのうち、全問漢方についての問いが6問出題全問生薬についての問いが1問、その他項目を合わせた複合問題7問でした。

14問出題は第3章の3.5割(全40問)なのでそこまで多くはありません。しかし、全問漢方の出題が6問もあり、門90では”漢方処方製剤のうち、アレルギー症状に用いられるものとして誤っているものはどれか”という他にみない奇問がありました。また、カンゾウを含まないものを問う問題もあったので、漢方に関しては難易度が高かったと思います。

下記のページでも漢方の出題パターンをまとめていますので、よかったらご活用ください!試験で漢方・生薬を捨てるのはもったいないですので、苦手意識のある方も是非^ ^

問61

胃の薬に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。

  1. 健胃薬に配合される生薬成分は独特の味や香りを有し、唾液や胃液の分泌を促して胃の働きを活発にする作用があるとされる。
  2. 制酸薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐き気等の症 状を緩和することを目的とする医薬品である。
  3. 胃の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤としては、安中散(あんちゅうさん)人参湯(にんじんとう)(理中丸)、平胃散(へいいさん)六君子湯(りっくんしとう)があるが、これらはいずれも構成生薬としてカンゾウを含む。
  4. ゲファルナート、ソファルコン、テプレノン、塩酸セトラキサートは、胆汁の分泌を促す作用(利胆作用)があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。

正答 4

3の漢方はすべてにカンゾウを含むので正しい記述です。

問63(全問生薬)

強心薬に配合される成分とその作用に関する以下の関係の正誤について、正しい組み合わせを下か ら一つ選びなさい。

**成分 – 作用
ア)ジャコウ – 呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高める
イ)リュウノウ-鎮静
ウ)ロクジョウ – 強壮、血行促進
エ)ゴオウ – 末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める

**アイウエ
1正正誤誤
2正誤正正
3正誤正誤
4誤正正誤
5誤誤誤正

正答 2

イ)リュウノウは中枢神経系の刺激作用による気つけを目的とした生薬です。鎮静作用があるものはシンジュですので、この記述は誤りです。

他の生薬については各リンク先のページをご覧下さい。

問65

腸の薬に配合される成分とその作用に関する以下の関係の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

成分−作用

ア)塩酸ロペラミド -瀉下

イ)ヒマシ油-整腸

ウ)タンニン酸アルブミン- 瀉下

エ)アクリノール -止瀉

**アイウエ
1正正誤正
2正正誤誤
3正誤正誤
4誤正正正
5誤誤誤正

正答 5

イ)ヒマシ油は整腸成分ではなく小腸刺激性瀉下成分です。従ってこの記述は誤りです。

問66(全問漢方)

【主な医薬品とその作用】

かぜの症状の緩和に用いられる漢方処方製剤とその適用の関係について、正しい組み合わせを下か ら一つ選びなさい。


(漢方処方製剤)
麻黄湯(まおうとう)
(適用)
かぜのひき始めで、寒気がして発熱、頭痛があり、体のふしぶしが痛い場合に適すとされるが、体の虚弱な人は使用を避ける必要がある。


(漢方処方製剤)
葛根湯(かっこんとう)
(適用)
くしゃみや鼻汁・鼻閉(鼻づまり)等の鼻炎症状、薄い水様の 痰 を伴う咳 、気管支炎、気管支喘 息等の呼吸器症状に適すとされるが、体の虚弱な人では不向きとされる。


(漢方処方製剤)
小柴胡湯(しょうさいことう)
(適用)
かぜのひき始めから数日たって症状が少し長引いている状態で、疲労感があり、食欲不振、吐き気がする場合に適すとされるが、体の虚弱な人には不向きとされる。


(漢方処方製剤)
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
(適用)
胃腸虚弱で神経質の人におけるかぜのひき始めに適するとされる。

1(ア、イ) 2(ア、ウ) 3(イ、エ) 4(ウ、エ)

正答 2

イ)は小青竜湯(しょうせいりゅうとう)の記述です。

葛根湯(かっこんとう)の正しい記述は下記のとおり。
体力中等度以上のものの感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

エ)は香蘇散(こうそさん)の記述です。

他の漢方については各リンク先のページをご覧下さい。

問71

強心薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア)強心薬は、疲労やストレス等による軽度の心臓の働きの乱れについて、心臓の働きを整えて、動悸や息切れ等の症状の改善を目的とする医薬品である。

イ)一般に、強心薬を5~6日間使用して症状の改善がみられない場合には、心臓以外の要因、例えば、呼吸器疾患、貧血、高血圧症、甲状腺機能の異常等のほか、精神神経系の疾患も考えられる。

ウ)苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)は、強心作用が期待される生薬は含まれず、主に尿量増加(利尿)作用により、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促すことを主眼とする。

エ)センソは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を用いた生薬で、微量で強い強心作用を示す。

**アイウエ

1正正正正
2正正正誤
3正誤誤誤
4誤正誤正
5誤誤正誤

正答 2

ウ)苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)は正しい記述です。キーワードは”水毒”です!

エ)センソはウシではなくカエル(シナヒキガエル等の毒腺の分泌物)です。従ってこの記述は誤りです。

問75(全問漢方)

漢方処方製剤に関する以下の記述について、正しいものを下から一つ選びなさい。

大便が硬くて便秘傾向がある人における、痔核(いぼ痔)、切れ痔、便秘の症状に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、悪心・嘔吐、 激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。通常、構成生薬としてダイオウ を含む。まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎を生じることが知られている。

  1. 芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)
  2. 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
  3. 六味丸(ろくみがん)
  4. 乙字湯(おつじとう)
  5. 八味地黄丸(はちみじおうがん)

正答 4

いぼ痔(じ)、切れ痔(じ)は乙字湯(おつじとう)と覚えましょう、キーワードは”じじじ”です!
平成26年の問77(全問漢方)と同じ問題です。(選択欄は除く)

他の漢方については各リンク先のページをご覧下さい。

問78

腸の薬に関する以下の記述について、誤っているものを下から一つ選びなさい。

  1. 整腸薬、瀉下薬では、医薬部外品として製造販売されている製品もあるが、それらは人体に対する作用が緩和なものとして、配合できる成分やその上限量が定められている。
  2. ピコスルファートナトリウムは、小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激することで 瀉 下作用をもたらす。
  3. センナ及びセンノシドが配合された瀉下薬については、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、使用を避けることが望ましい。
  4. 酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、また、大腸を刺激して排便を促す。

正答 2

3は正しい記述です。

問81

婦人薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選び なさい。

ア)妊娠中の女性ホルモン成分の摂取によって胎児の先天性異常の発生が報告されており、妊婦又は 妊娠していると思われる女性では、女性ホルモン成分の使用を避ける必要がある。

イ)強壮作用を期待して、モクツウが配合されている場合がある。

ウ)ジオウは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和する作用を期待して用いられる。

エ)血行を促進する作用を目的として、ビタミンB6が配合されている場合がある。

**アイウエ
1正正誤誤
2正誤正正
3正誤正誤
4誤正正正
5誤誤誤誤

正答 3

イ)モクツウは強壮作用ではなく、尿量増加(利尿)作用です。従ってこの記述は誤りです。

ウ)ジオウは正しい記述です。

問82(全問漢方)

以下の女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる主な漢方処方製剤のうち、カンゾウを含まないものを下から一つ選びなさい。

  1. 温清飲(うんせいいん)
  2. 加味逍遙散(かみしょうようさん)
  3. 五積散(ごしゃくさん)
  4. 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
  5. 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

正答 1

**を含む・含まないものという問題は漢方でも難易度が高い部類の問題です。下記のページにこれらをまとめていますのでご覧下さい。
登録販売者試験の漢方まとめ・覚え方【カンゾウを含まない漢方一覧他】

問84(全問漢方)

漢方に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

ア)陰病とは、実際に使用するエネルギーが少ないため臓器の機能が低下している状態であり、陽病とは、実際に使用するエネルギーが多いため臓器の機能が 亢進している状態をいう。

イ)漢方薬は、生薬が一定の規則によって組み合わせて構成されたものであり、その性質からみて、処方自体が一つの有効成分として独立したものという見方をすべきものである。

ウ)漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。

エ)漢方処方製剤は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。

**アイウエ
1正正正正
2正正誤正
3正誤誤誤
4誤正誤誤
5誤誤正正

正答 1

漢方薬とは・・というようなタイプの問題ですね。よく読めば常識で解けるものも多いと思います。(当サイトでもそのうち解説ページを作れれば・・と思ってます!)

生後3ヶ月未満の乳児には使用してはいけないこと、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがあることは押さえておきましょう。

問86

毛髪用薬に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選びなさい。

  1. 脱毛は男性ホルモンの働きが過剰であることも一因とされているため、女性ホルモン成分の一種 である安息香酸エストラジオールが配合されている場合がある。
  2. カシュウは、ウコギ科の生薬で、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
  3. 塩化カルプロニウムは、末梢組織(適用局所)においてアセチルコリンに類似した作用(コリン 作用)を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
  4. ヒノキチオールは、ヒノキ科のタイワンヒノキ、ヒバ等から得られた精油成分で、抗菌、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。

正答 2

カシュウは、血行促進、抗炎症などの作用ではなく、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用が正しい記述ですね。これはチクセツニンジンの記述でしょう。従って2が誤りです。

問88(全問漢方)

漢方処方製剤に関する以下の記述について、正しいものを下から一つ選びなさい。

色白で疲れやすく、汗をかきやすい傾向のある人における、肥満症(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)、関節痛、むくみの症状に適すとされる。構成生薬としてカンゾウを含む。まれに重篤な副作用として肝機能障害、間質性肺炎が起こることが知られている。

  1. 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
  2. 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
  3. 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
  4. 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
  5. 大柴胡湯(だいさいことう)

正答 2

これは防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)の記述です。”水ぶとり”がキーワードです。

他の漢方については各リンク先のページをご覧下さい。

問90(全問漢方)

以下の漢方処方製剤のうち、アレルギー症状に用いられるものとして誤っているものを下から一つ 選びなさい。

  1. 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
  2. 葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
  3. 消風散(しょうふうさん)
  4. 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
  5. 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

正答 1

この問題はめちゃくちゃ難しいですね(>_<)手引きにもこれらの各漢方について”アレルギー症状”というキーワードが書かれているわけでもないので、ただ単にキーワードだけを覚えるという手法が通用しない問題です。

おそらく下記の適応から”アレルギー症状に用いられる”と割り出していると思います。

アレルギーには鼻や皮膚に関わりがあることがイメージできますね。それから消去法で正解を割り出せますね。
従ってアレルギー症状に用いられるものは当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)です。

問97

外用薬として用いられる口内炎用薬に関する以下の記述のうち、誤っているものを下から一つ選び なさい。

  1. シコンは、ムラサキ科のムラサキの根を用いた生薬で、組織修復促進、抗菌などの作用を期待して用いられる。
  2. 口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて痛み、ときに口臭を伴うことのある口内炎、舌炎の緩和 を目的として口 腔 内局所に適用される。
  3. 患部からの細菌感染を防止することを目的として、アズレンスルホン酸ナトリウムが配合されている場合がある。
  4. 口腔内を清浄にしてから使用することが重要であり、口腔咽喉薬、含嗽薬などを使用する場合 には、十分な間隔を置くことが望ましい。

正答 3

1のシコンは、正しい記述です。