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内服以外の粘膜吸収
- 坐剤
①肛門から医薬品を挿入→直腸内で溶解→薄い直腸内壁の粘膜から有効成分を吸収させる
②内服の場合よりも全身作用が速やか
③初めに肝臓で代謝を受けることなく全身に分布する - 抗狭心症薬のニトログリセリン(舌下錠、スプレー)・禁煙補助薬のニコチン(咀嚼剤)
①有効成分が口腔粘膜から吸収されて全身作用を現す
②口に含むため内服と混同されやすい
③初めに肝臓で代謝を受けることなく全身に分布する - 点鼻薬
①一般用医薬品には全身作用を目的とした点鼻薬はない
②鼻腔粘膜への局所作用を目的
③鼻腔粘膜の下には毛細血管が豊富なため、点鼻薬の成分は循環血液中に移行しやい
④全身性の副作用を生じることがある - 点眼薬
①鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがある
②眼以外の部位で副作用を起こすことがある
③目頭の鼻涙管の部分を押さえ有効成分が鼻に流れるのを防ぐ必要がある - 含嗽薬(うがい薬)
①多くが唾液や粘液によって食道へ流れてしまうため、咽頭粘膜からの吸収が原因で全身的な副作用が起こることは少ない
②ただし、ショック(アナフィラキシー)等のアレルギー性副作用を生じることがある
ポイント
坐剤、ニトログリセリン(舌下錠、スプレー)・禁煙補助薬のニコチンは「初めに肝臓で代謝を受けることなく全身に分布する」ということがキーワードです。