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ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)
妊娠すると、胎児(受精卵)を取り巻く絨毛細胞からヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)が分泌され始め、尿中にhCGが検出される
妊娠検査薬について
- 尿中のhCGの有無を調べるもの
- 妊娠が成立してから4週目前後の尿中hCG濃度を検出感度としている
- 月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている
- 尿中hCGが検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いているが、尿が濃すぎると、正確な結果が得られないこともある
- 温度の影響を受けやすい(高温になる場所、冷蔵庫内で保管しない)
妊娠していなくても陽性になる場合
- 高濃度のタンパク尿や糖尿
*擬陽性を示す可能性 - 絨毛細胞が腫瘍化している
*妊娠していなくてもhCGが分泌される - hCGを産生しない組織の細胞でも腫瘍化する(胃癌、膵癌、卵巣癌等)
- 経口避妊薬や更年期障害治療薬などのホルモン剤を使用している
*妊娠していなくても尿中hCGが検出されることがある - 閉経期に入っている人
妊娠していても陰性となる場合
早い時期に検査をした(月経周期が不規則な人、月経の日数計算を間違えた場合など)して陰性の結果が出た→尿中hCGが検出感度に達していない(擬陰性)
検査結果の判断、受診勧奨
- 妊娠検査薬は、妊娠の早期判定の補助として尿中のhCGの有無を調べるもの→直ちに妊娠しているか否かを断定することはできない
- 妊娠の確定診断には、専門医による問診や超音波検査などの結果からも総合的に見極めることが必要
- 検査結果が陰性であって月経の遅れが著しい場合には、擬陰性であった(実際は妊娠している)可能性のほか、続発性無月経等の病気であるおそれもあり、専門医へ相談するなどが必要
ポイント
「尿中のhCGの有無を調べるもの」であり、”エストラジオールの有無”ではありません(ひっかけ問題であります)