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薬の成分、漢方など(第3章の項目)を中心に、絵で覚える登録販売者試験対策ブログです。

東京H29)登録販売者試験過去問 漢方・生薬の問題解説/出題傾向

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東京H29)登録販売者試験過去問 漢方・生薬の問題解説/出題傾向

東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県(首都圏ブロック)の平成29年度(2017年)の登録販売者試験の問題(過去問)について、第3章の漢方・生薬からの出題を解説します。

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当ページについて

  • 試験問題や回答については下記の東京都のwebサイトからこれらを確認し、解説等を作成しています。東京都福祉保健局(登録販売者試験に関するページ)*実際の過去問のPDFも無料で取得できます。
  • このページでは、漢方および生薬に関するものに焦点を当てて解説しています。従いまして、問題については一部を抜粋したものとなっております。
  • 過去問の回答を含んでいますのでご了承の上閲覧ください。

漢方・生薬 問題の出題傾向

漢方・生薬から15問出題されています。
そのうち、全問漢方についての問いが4問出題全問生薬についての問いが2問、その他項目を合わせた複合問題9問でした。

下記のページでも漢方の出題パターンをまとめていますので、よかったらご活用ください!試験で漢方・生薬を捨てるのはもったいないですので、苦手意識のある方も是非^ ^

問63(全問漢方)

かぜ(感冒)の症状の緩和に用いられる漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a葛根湯(かっこんとう)は、体力中等度以上のものの感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みに適すとされ、重篤な副作用はない。

b 麻黄湯(まおうとう)は、体力中等度で、ときに脇腹(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲不振や口の苦味があり、舌に白苔がつくものの食欲不振、吐きけ、胃炎、胃痛、胃腸虚弱、疲労感、かぜの後期の諸症状に適すとされる。

c 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)は、体力虚弱で、神経過敏で気分がすぐれず胃腸の弱いもののかぜの初期、血の道症に適すとされる。

d 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は、体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの 気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされる。

**abcd
1正正誤正
2正正正誤
3正誤正誤
4誤誤誤正
5誤誤誤誤

正答 4

a葛根湯(かっこんとう)には重篤な副作用で肝機能障害、偽アルドステロン症がありますので、重篤な副作用がないという記述は誤りです。

b 麻黄湯(まおうとう)は「体力充実して、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、咳が出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまりに適す」という記述ですので誤りです。これは、小柴胡湯(しょうさいことう)の記述ですね。

c 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)は、「体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけなどのあるものの胃腸炎、かぜの中期から後期の症状に適す」という記述ですので誤りです。これは、香蘇散(こうそさん)の記述です。

d 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は正しい記述です。

問64(一部生薬)

解熱鎮痛薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢にお ける抗炎症作用は期待できない分、他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は少なく、空腹時に 服用できる製品もある。

b ボウイは、フトミミズ科のPheretima aspergillum Perrier 又はその近縁動物の内部を除 いたものを基原とする生薬で、古くから「熱さまし」として用いられてきた。

c イブプロフェンは、アスピリンに比べて胃腸への悪影響が少ないことから、一般用医薬品 として、小児向けの製品もある。

d イソプロピルアンチピリンは、現在、一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分である。

1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)

正答 2

b ボウイは、ツヅラフジ科のオオツヅラフジの蔓性の茎及び根茎を、通例、横切したものを基原とする生薬で、鎮痛、尿量増加(利尿)等の作用があります。

bの記述は誤りで、これはジリュウの記述ですね。

問66(一部漢方)

眠気を促す薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 生薬成分のみからなる製品であっても、長期連用を避けるべきである。

b ブロモバレリル尿素は胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦又は妊娠している と思われる女性は使用を避けるべきである。

c 酸棗仁湯(さんそうにんとう)は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適すとされるが、胃腸が弱い人、下痢又は下痢傾向のある人では、消化器系の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

d 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うも のの貧血、不眠症、精神不安、神経症に適すとされる。

**abcd
1正正誤正
2誤誤誤正
3誤正誤誤
4正誤正誤
5正正正誤

正答 5

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、「体力中等度以上で、精神不安があって、動悸き 、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状(動悸き 、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜なき、便秘に適す」という記述です。キーワードは、”小児夜なき”です!

dは加味帰脾湯(かみきひとう)の記述ですので誤りです。

問69(全問漢方)

次の咳止めや痰を出しやすくする目的で用いられる漢方処方製剤のうち、構成生薬としてカンゾウを含まないものはどれか。

  1. 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
  2. 柴朴湯(さいぼくとう)
  3. 麦門冬湯(ばくもんどうとう)
  4. 麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)
  5. 神秘湯(しんぴとう)

正答 1

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)はカンゾウを含まないことで非常に有名です。これはサービス問題だ。

問71(一部生薬)

胃の薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 胆汁末は、肝臓の働きを高める作用もあるとされるが、肝臓病の診断を受けた人ではかえっ て症状を悪化させるおそれがある。

b 制酸成分は、かぜ薬等でも配合されていることが多く、併用によって制酸作用が強くなりす ぎる可能性があるほか、高マグネシウム血症等を生じるおそれがある。

c オウバクが配合された散剤は、苦味が強いので、オブラートに包んで服用するとよい。

d スクラルファートは、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的として用いられる。

1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、d) 5(c、d)

正答 1

オブラートで包むと苦味による健胃作用が弱まるので違います。

問72(一部生薬)

腸の薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a ケツメイシは、マメ科のエビスグサ又はカッシア・トーラの種子を基原とする生薬で、整腸、 腹部膨満感等に用いられる。

b 次硝酸ビスマスは、牛乳に含まれるタンパク質成分であるため、牛乳にアレルギーのある人 では使用を避ける必要がある。

c ビフィズス菌、乳酸菌等の生菌成分は、腸内細菌のバランスを整えることを目的として用い られる。

d マルツエキスは、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。

1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、d) 5(c、d)

正答 2

a ケツメイシは、正しい記述です。

問74(一部生薬)

瀉下薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a センナは、流産・早産を誘発するおそれがある。
b ダイオウは、吸収された成分の一部が乳汁中に移行し、乳児に下痢を生じさせるおそれがある。
c 硫酸マグネシウムは、腎臓病の診断を受けた人では、高マグネシウム血症を生じさせるおそれがある。
d ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸では分解されないが、大腸に生息する腸内細菌によって分解されて、大腸への刺激作用を示すようになる。

**abcd
1正正正誤
2正誤誤誤
3誤正誤誤
4誤誤正正
5正正正正

正答 5

すべて正しい記述です。

問75(一部生薬)

胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a オキセサゼインは、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。 けいれん

b パパべリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとされ る。

c 抗コリン成分が配合された医薬品を使用した後は、重大な事故につながるおそれがあるため、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。

d ロートエキスは、吸収された成分が母乳中に移行することはない。

**abcd
1誤誤正正
2正誤誤誤
3誤正正誤
4正正正誤
5誤正誤正

正答 4

ロートエキスは、吸収された成分が母乳中に移行するおそれがあります!よって誤りです。

問77(全問生薬)

強心薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a センソは、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生 薬で、有効域が比較的狭く、一般用医薬品では1日用量が5mg以下となるよう用法・用量が 定められている。

b ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。

c ロクジョウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とする生薬で、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる作用があるとされる。 とう

d リュウノウは、ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の外套膜 組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる。

abcd 1正正正正 2正誤正誤 3正正誤誤 4誤誤正正 5誤正誤誤

正答 3

c ロクジョウは、マンシュウアカジカ又はマンシュウジカの雄のまだ角化していない、若しくは、わずかに角化した幼角
強壮、血行促進等の作用がある生薬です。これはジャコウの記述ですので誤りです。

d リュウノウは中枢神経系の刺激作用による気つけがその特徴です。dはシンジュの記述ですね。

その他は正しい記述です。

問80(一部漢方・生薬)

循環器用薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a コウカは、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされる。
b ヘプロニカートは、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働き、別名コエンザイムQ10も呼ばれる。

c ルチンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。

d 七物降下湯(しちもつこうかとう)は、体力中等度以下で、顔色が悪くて疲れやすく、胃腸障害のないものの高血圧 に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重)に適すとされる。

**abcd
1正正正誤
2正誤正正
3正誤誤誤
4誤誤正正
5誤正誤正

正答 2

a.dは正しい記述です。

問82(全問漢方)

次の記述にあてはまる内用痔疾用薬として用いられる漢方処方製剤はどれか。

体力中等度以上で大便が硬く、便秘傾向のあるものの痔核(いぼ痔)、切れ痔 、便秘、軽度の 脱肛に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、悪心・嘔吐、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

  1. 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
  2. 八味地黄丸(はちみじおうがん)
  3. 乙字湯(おつじとう)
  4. 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
  5. 猪苓湯(ちょれいとう)

正答 3

乙字湯(おつじとう)の記述です。キーワードは「痔核(いぼ痔)、切れ痔 」

その他の漢方の説明はリンクページからご覧ください。

問83(一部生薬)

婦人薬の適用対象となる体質・症状及び婦人薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 更年期においては、月経周期が不規則になるほか、不定愁訴として血の道症の症状に加え、 冷え症、腰痛等の症状が起こることがあり、こうした症候群を更年期障害という。

b 月経の周期には、視床下部や下垂体で産生されるホルモンと、子宮で産生される女性ホルモンが関与している。

c ボタンピは、鎮痛・鎮痙作用を期待して用いられる。

d 月経の約10日前から3日前に現れ、月経開始と共に消失する腹部膨満感、頭痛、乳房痛な どの身体症状や感情の不安定、興奮、抑鬱などの精神症状を主体とするものを、月経前症候群 という。

**abcd
1誤正正誤
2正誤正正
3正誤誤誤
4誤誤正正
5正正誤正

正答 2

cは正しい記述です。

問91(一部生薬)

口内炎及び口内炎用薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せは どれか。

a 口内炎は、口腔粘膜に生じる炎症で、口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて痛み、ときに口臭を伴う。

b シコンは、ムラサキ科のムラサキの根を基原とする生薬で、組織修復促進などの作用を期待して用いられる。

c アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、患部からの細菌感染を防止することを目的として配合されている。

**abc
1正正正
2正正誤
3正誤正
4誤誤誤
5誤正正

正答 2

bは正しい記述です。

問95(全問漢方)

漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 漢方処方を構成する生薬には、複数の処方で共通しているものもあり、同じ生薬を含む漢方 処方製剤が併用された場合、作用が強く現れたり、副作用を生じやすくなるおそれがある。

b 用法用量において適用年齢の下限が設けられていないので、生後1ヶ月未満の乳児にも使 用してもよい。

c 症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。

d 小柴胡湯(しょうさいことう)とインターフェロン製剤との併用は、相互作用を起こすため、避ける必要がある。

**abcd
1正正正誤
2正正誤正
3正誤正正
4誤正誤正
5誤誤正誤

正答 3

dは正しい記述ですね。”インターフェロン製剤を避ける”といった記述が出れば、小柴胡湯以外の何物でもありません!

問96(全問生薬)

生薬成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a ブシは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬で、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。

b サイコは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待 して用いられる。

c ブクリョウは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを 基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。

d サンザシは、モクセイ科のレンギョウ又はシナレンギョウの果実を基原とする生薬で、鎮痛、 抗菌等の作用を期待して用いられる。

**abcd
1正正誤誤
2正誤正正
3正誤正誤
4誤正正誤
5誤正誤正

正答 3

b サイコは「セリ科のミシマサイコの根を基原とする生薬で抗炎症、解熱、鎮痛等の作用」があるものです。bはカッコンの記述です。

d サンザシは、「バラ科のサンザシ又はオオミサンザシの偽果をそのまま、又は縦切若しくは横切したものを基原とする生薬で健胃、消化促進等の作用」があるものです。d は、レンギョウの記述です。

その他の記述は正しいです。