登録販売者試験の胃薬の成分についてまとめていきます。
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目次
【分類】消化成分
胃薬の成分の第3弾です。今回は、消化成分ということで、その名にあるとおり胃の消化を助ける役割の成分です。では早速説明していきます。
ジアスターゼ、プロザイム、ニューラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ等
なんだ、「ゼ」で溢れているじゃあないか・・!ひとりだけ「プ」が・・?
それは、実に単純明快な理由です!が、その前に覚えておきたい点を書いていきます。
覚えておきたいこと
- 炭水化物、脂質、タンパク質、繊維質等の分解に働く酵素を補うことが目的。
- 前1の複合酵素(ビオジアスターゼ、タカヂアスターゼ)等が配合されている場合がある。
とりあえず、作用的な要点は以上です。身近な例を言うと、ご飯を食べ過ぎて胃の内容物が消化されずに胃がムカムカする><・・。そんなときにジアスターゼなどの消化酵素を補って、胃の消化を助けてムカムカを抑えよう!というような働きでしょうか。
では、イラストで「ゼ」が多いことやら「プ」の文字があること。もうお気づきだと思います。これらの消化酵素(成分)の名称に関わることです。
ジアスターゼ、ニューラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、おまけに複合酵素のビオジアスターゼ、タカヂアスターゼ・・とこれらすべて成分名の末尾に”ーゼ”と付いていますね。
単純に試験で問われたときに、「胃の消化成分は”ーゼ”だ!」と連想するためにゼ、ゼ、っとしつこく言っているんです(笑)
しかし、例外として「プ」の文字の成分があります(オレだけ「ゼ」じゃないと言っているやつ。少しかわいそうw)。
それは、プロザイムです。◯◯ーゼ達と同じ消化酵素(成分)ですが、このプロザイムだけ「ーゼ」という名称じゃないんですよね(´-`)
ウルソデオキシコール酸、デヒドロコール酸、胆汁末や動物胆(ユウタンを含む。)
胃ではなくて肝臓ですね。肝臓薬・・?なんて、少なくとも試験範囲ではそんな用語はないですよね・・。
覚えておきたいこと
- 利胆作用(胆汁の分泌を促す)があり、消化を助ける効果が期待される。
- 肝臓の働きを高める作用もあるとされるが、肝臓病の診断を受けた人ではかえって症状を悪化させるおそれがある。
- ウルソデオキシコール酸は、妊娠中の人は服用前に医師等に相談すること。
ウルソデオキシコール酸やデヒドロコール酸などは、肝臓に関わる作用なんです。でも胃薬の消化成分として配合されることがあります。なぜなら、脂質の消化と脂溶性ビタミンの吸収を助ける胆汁の分泌を促す作用があるため、結果的に胃もたれ(脂っこい食べ物とか特に)の解消につながるからです。
さて、イラストはパッと見謎ですよね・・(ーー;)
イラストの意味は、よく試験で問われるウルソデオキシコール酸やデヒドロコール酸に関してどちらも文字内に”コール”が付くため、「コール→電話(呼び出し:コール)」という語呂合わせ的な連想で描いてるんです(笑)
胆汁末や動物胆(ユウタンを含む。)が問われた場合でも、”胆”と言う文字が入っているので利胆作用だと答えを割り出すことはできそうですね。
ちなみに、ユウタンは健胃成分にも含むんですよね。これは次回に解説できればと思います。
まとめ・覚えるポイント
では個人的に押さえておきたい点(覚えておきたい点)をまとめます。
①炭水化物、脂質、タンパク質、繊維質等の分解に働く酵素を補う成分の名称は、ほとんどが末尾に”ーゼ”がつくこと(ジアスターゼなど)ただし、プロザイムは例外。
②利胆作用を持つウルソデオキシコール酸やデヒドロコール酸等は、肝臓の働きを高める作用をもち胃薬の成分であること。でも、肝臓病の診断を受けた人では症状を悪化させることおそれも有り。(名称はどちらも”コール”が付き覚えやすい)
第3章はカタカナばかりで苦戦しますが、よくみると成分名や作用には”共通項”があるので、コツを掴めば意外とスルッと頭に入るのかも・・(╹◡╹)
というわけで以上です。みなさん、ここまでご閲覧いただきありがとうございました!