風邪薬に配合される成分の一覧を作りました。各成分には必要最低限押さえておきたいキーワードを箇条書きしています。詳しい説明やイラストはリンクからご覧ください。
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解熱鎮痛成分
*発熱を鎮め、痛みを和らげる
- アスピリン
①サリチル酸系_ライ症候群に注意
②15歳未満_禁止
③出産予定日12週間以内_禁止
④肝機能障害_重篤
⑤血液を凝固しにくくさせる→血栓予防薬にも
@ - サザピリン
①サリチル酸系_ライ症候群に注意
②15歳未満_禁止
@ - サリチルアミド
①サリチル酸系_ライ症候群に注意
②インフルエンザに感染した15歳未満_禁止
@ - エテンザミド
①サリチル酸系_ライ症候群に注意
②インフルエンザに感染した15歳未満_禁止
③痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強い
④ACE処方(アセトアミノフェン+カフェイン+エテンザミド)
@ - アセトアミノフェン
①主に中枢作用_末梢での抗炎症作用ほとんどなし
②胃腸障害は少ない
③肝機能障害、皮膚粘膜眼症候群 他_重篤
④ACE処方(アセトアミノフェン+カフェイン+エテンザミド)
@ - イブプロフェン
①抗炎症作用あり
②アスピリンと比べて、胃腸への悪影響が少ない
③15歳未満_禁止
④出産予定日12週間以内_禁止
⑤消化管粘膜の防御機能を低下_胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン氏病の人は再発する恐れ
⑥肝機能障害、腎障害、無菌性髄膜炎_重篤
@ - イソプロピルアンチピリン
①解熱・鎮痛は比較的強い
②抗炎症作用は弱い
③唯一のピリン系_薬疹(ピリン疹)を起こした人は使用しない
抗ヒスタミン成分
*くしゃみや鼻汁を抑える
- 眠気_副作用
- (抗コリン作用)排尿困難、口渇、眼圧上昇、便秘_副作用
- クロルフェニラミンマレイン酸塩
@ - ジフェンヒドラミン塩酸塩
①妊婦_禁止
②授乳中_禁止
③15歳未満_禁止
@ - クレマスチンフマル酸塩
@ - カルビノキサミンマレイン酸塩
@ - メキタジン
肝機能障害、血小板減少、アナフィラキシー_重篤
抗コリン成分
*くしゃみや鼻汁を抑える
- 散瞳、顔のほてり、頭痛、眠気、口渇、便秘、排尿困難_副作用
- 排尿困難の人、心臓病の人、緑内障の人、高齢者_注意
アドレナリン作動成分
*鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を拡げる→鼻づまり緩和
①心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の人、前立腺肥大による排尿困難の人_禁止
②高齢者、授乳中の人_注意
③依存性あり
- プソイドエフェドリン塩酸塩
①中枢神経系に対する作用が強い→不眠、神経過敏_副作用
②めまい、頭痛、排尿困難_自律神経を介した副作用
③モノアミン酸化酵素阻害剤が処方されて治療を受けている人_注意
@ - メチルエフェドリン塩酸塩
@ - マオウ
@
麻薬性鎮咳成分
*咳を抑える
- コデインリン酸塩(ジヒドロコデインリン酸塩)
①モルヒネと同じ依存性(倦怠感、虚脱感、多幸感)
②分娩時、授乳中_禁止
③妊娠中の人_注意
④眠気、便秘_副作用
@
非麻薬性鎮咳成分
*咳を抑える
- ノスカピン
@ - デキストロメトルファン臭化水素酸塩
トローチ剤・ドロップ剤に配合
@ - チペピジンヒベンズ酸塩
@ - ジメモルファンリン酸塩
@ - クロペラスチン塩酸塩(フェンジゾ酸塩)
去痰成分
*たんの切れを良くする
抗炎症成分
*鼻粘膜や喉の炎症による腫れを和らげる
- セミアルカリプロティナーゼ
①去痰あり
②血液凝固異常(出血傾向)のある人、肝臓病の人_注意
③出血性の副作用
@ - ブロメライン
①去痰あり
②血液凝固異常(出血傾向)のある人、肝臓病の人_注意
③出血性の副作用
@ - トラネキサム酸
凝固した血液を溶解されにくくする働きもある_血栓のある人_注意
@ - グリチルリチン酸
①化学構造がステロイド性抗炎症成分に類似
②大量に摂取_偽アルドステロン症のおそれ
③むくみ、心臓病、腎臓病又は高血圧のある人や高齢者_1日最大服用量40mg 以上の製品は注意
④1日摂取量が 200mgを超えないよう用量が設定
鎮静成分
*解熱鎮痛成分の鎮痛作用を補助
- ブロモバレリル尿素(別名:ブロムワレリル尿素)
①眠気_副作用
②依存性あり_濫用のおそれ
③妊娠中_禁止
@ - アリルイソプロピルアセチル尿素
眠気_副作
制酸成分
*解熱鎮痛成分(生薬成分の場合を除く。)による胃腸障害の軽減
- アルミニウムを含む成分
①透析療法の人_禁止
②腎臓病の人_注意
@ - マグネシウムを含む成分
腎臓病の人_注意
カフェイン類
*解熱鎮痛成分(生薬成分の場合を除く。)の配合に伴い、その鎮痛作用を補助
- カフェイン
①脳が過剰に興奮_注意
②胃酸過多、胃潰瘍の人_禁止
③心臓病の人_禁止
④乳児に頻脈や不眠等を引き起こすおそれ
⑤1回摂取量→200mg、1日摂取量→500mg が上限
ビタミン成分等
*かぜの時に消耗しやすいビタミン又はビタミン様物質を補給@
- ビタミンC(アスコルビン)
*粘膜の健康維持・回復
@ - ビタミンB2(フラビン)
*粘膜の健康維持・回復
@ - ヘスペリジン
*粘膜の健康維持・回復
@ - ビタミンB1(チアミン)
*疲労回復
@ - アミノエチルスルホン酸(タウリン)
*疲労回復
漢方&生薬
それぞれに一覧を作っていますので、下記ページからご覧下さい。