絵で覚える登録販売者

薬の成分、漢方など(第3章の項目)を中心に、絵で覚える登録販売者試験対策ブログです。

《第3章》外皮用薬② ステロイド・非ステロイド性抗炎症成分一覧&覚え方

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外皮用薬に配合されるステロイド・非ステロイド性抗炎症成分(痒み、腫れ、痛み等を抑える成分)の一覧を作りました。各成分には必要最低限押さえておきたいキーワードを箇条書きしています。詳しい説明やイラストはリンクからご覧ください。

また、外皮用薬全体の共通点等は下記のページでまとめています。
外皮用薬(皮膚に用いる薬)の全体としての説明や共通点など

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成分の特徴一覧

①末梢組織(患部局所)における抗炎症→痒みや発赤などの皮膚症状を抑える
副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)と共通する化学構造
末梢組織の免疫機能を低下→皮膚感染のおそれ
④化膿部位_禁止
⑤広範囲使用・慢性湿疹_禁止
コルチゾンに換算して1g又は1mL 中 0.025mg 超える_特に長期連用を避ける

非ステロイド性抗炎症成分

皮膚の炎症によるほてりや痒み等の緩和

  • ブフェキサマク
    ①プロスタグランジンの産生を抑える
    ②湿疹、皮膚炎、かぶれ、日焼け、あせも等による皮膚症状の緩和
    ③接触皮膚炎_重篤な副作用
    ④腫れ、刺激感(ヒリヒリ感)、光線過敏症、しみ(色素沈着)、 皮膚乾燥_副作用
    *日本では販売終了
  • ウフェナマート
    細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制
    ②湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも等による皮膚症状の緩和(日焼けには適応なし)
    ③刺激感(ヒリヒリ感)、熱感、乾燥感_副作用

筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等による鎮痛等

  • インドメタシン
  • フェルビナク
  • ピロキシカム
  • ケトプロフェン
  • ジクロフェナクナトリウム

    皮膚下層にある骨格筋や関節部に浸透→プロスタグランジン産生抑制
    ②筋肉痛、関節痛、肩こりに伴う肩の痛み、腰痛、腱鞘炎、肘の痛み(テニス肘等)、打撲、捻挫に使用
    1週間あたり 50g(50mL)を超えての使用_禁止
    ④貼付剤 2週間以上使用_禁止
    ⑤みずむし、たむし、化膿部位_禁止
    喘息を起こしたことがある_禁止
    ⅰ.インドメタシンの場合(*下記ⅱを除く)→11歳未満_禁止
    ⅱ.インドメタシン含量1%の貼付剤・その他成分の場合→
    15歳未満_禁止
    ケトプロフェンピロキシカム→光線過敏症(ケトプロフェンは重篤)に注意_患部を衣類・サポーターで覆う(ラップフィルムはダメ)

その他

  • イブプロフェンピコノール
    ①イブプロフェンの誘導体
    ②外用での鎮痛作用はほとんど期待されない
    ③吹き出物による発赤、腫れ、拡張抑制→にきび治療薬