外皮用薬に配合されるステロイド・非ステロイド性抗炎症成分(痒み、腫れ、痛み等を抑える成分)の一覧を作りました。各成分には必要最低限押さえておきたいキーワードを箇条書きしています。詳しい説明やイラストはリンクからご覧ください。
また、外皮用薬全体の共通点等は下記のページでまとめています。
外皮用薬(皮膚に用いる薬)の全体としての説明や共通点など
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成分の特徴一覧
ステロイド性抗炎症成分
①末梢組織(患部局所)における抗炎症→痒みや発赤などの皮膚症状を抑える
②副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)と共通する化学構造
③末梢組織の免疫機能を低下→皮膚感染のおそれ
④化膿部位_禁止
⑤広範囲使用・慢性湿疹_禁止
⑥コルチゾンに換算して1g又は1mL 中 0.025mg 超える_特に長期連用を避ける
非ステロイド性抗炎症成分
皮膚の炎症によるほてりや痒み等の緩和
- ブフェキサマク
①プロスタグランジンの産生を抑える
②湿疹、皮膚炎、かぶれ、日焼け、あせも等による皮膚症状の緩和
③接触皮膚炎_重篤な副作用
④腫れ、刺激感(ヒリヒリ感)、光線過敏症、しみ(色素沈着)、 皮膚乾燥_副作用
*日本では販売終了
@ - ウフェナマート
①細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制
②湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも等による皮膚症状の緩和(日焼けには適応なし)
③刺激感(ヒリヒリ感)、熱感、乾燥感_副作用
筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等による鎮痛等
- インドメタシン
- フェルビナク
- ピロキシカム
- ケトプロフェン
- ジクロフェナクナトリウム
@
①皮膚下層にある骨格筋や関節部に浸透→プロスタグランジン産生抑制
②筋肉痛、関節痛、肩こりに伴う肩の痛み、腰痛、腱鞘炎、肘の痛み(テニス肘等)、打撲、捻挫に使用
③1週間あたり 50g(50mL)を超えての使用_禁止
④貼付剤 2週間以上使用_禁止
⑤みずむし、たむし、化膿部位_禁止
⑥喘息を起こしたことがある_禁止
⑦ⅰ.インドメタシンの場合(*下記ⅱを除く)→11歳未満_禁止
@ⅱ.インドメタシン含量1%の貼付剤・その他成分の場合→15歳未満_禁止
⑧ケトプロフェン、ピロキシカム→光線過敏症(ケトプロフェンは重篤)に注意_患部を衣類・サポーターで覆う(ラップフィルムはダメ)
その他
- サリチル酸グリコール
- サリチル酸メチル
①局所刺激_患部の血行促進
②末梢の知覚神経に軽い麻痺_鎮痛
- イブプロフェンピコノール
①イブプロフェンの誘導体
②外用での鎮痛作用はほとんど期待されない
③吹き出物による発赤、腫れ、拡張抑制→にきび治療薬