鎮咳成分(麻薬性・非麻薬性)について一通りまとめてみました。種類はあまりなく、一部を除いてはほとんどは作用が共通しているので難しくはありません。要点を押さえてサクッと覚えてみましょう!
*成分のイラストや細かい説明については、各成分名のリンクからご確認ください。
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鎮咳成分について
鎮咳成分は、主にかぜ薬や鎮咳去痰薬に配合されます。鎮咳という文字どおり、咳を鎮める成分です。
手引きには、下記のような記述です。
咳を抑えることを目的とする成分のうち、延髄の咳嗽中枢に作用するもの
特に覚えておきたいところは、「延髄の咳嗽中枢」というワード!登録販売者試験では、延髄を”脊髄”としているような引っ掛け問題を見かけます。
*延髄は心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある部位。脊髄は脳と末梢の間で刺激を伝える(ほかには脊髄反射)部位。第2章でもよく問われますが、全然別物です。
また、鎮咳成分は、「麻薬性鎮咳成分」と「非麻薬性鎮咳成分」と2つに大別されます。麻薬・・なんて物騒な言葉ではありますが、そこまで深くは考えなくていいでしょう💦
試験では、〇〇は「麻薬性鎮咳成分」である、丸かバツか。・・・のような問題が多いですね。(あとはアドレナリン作動成分とごっちゃにしたり・・)
どの成分は「麻薬性」で、「非麻薬性」であるのかを把握すれば、大半の問題が解けるといっても過言ではない!くらい簡単なんです(╹◡╹)
では「麻薬性鎮咳成分」、「非麻薬性鎮咳成分」のそれぞれの成分を紹介します!
麻薬性鎮咳成分
種類&覚えておきたい事項は次のとおりです。
【覚えておきたい事項】
- 延髄の咳嗽中枢に作用して咳をしずめる
- モルヒネと同じ基本構造→依存性
- 長期連用や大量摂取→倦怠感や虚脱感、多幸感、薬物依存
- 妊娠中の人は医師等に相談
- 分娩時に服用しない
- 授乳中の人は服用しない(乳児にモルヒネ中毒)
- 副作用→眠気、便秘
以上です。
成分は、”麻薬性はコデイン系のみ”と覚えれば楽勝です!
禁止事項や注意事項、副作用が多いことも、麻薬性の特徴です!覚えておきたい事項の、特に太文字のところは覚えてください!
非麻薬性鎮咳成分
種類は次のとおりです。
- ノスカピン(ノスカピン塩酸塩)
- デキストロメトルファン臭化水素酸塩(デキストロメトルファンフェノールフタリン塩)
デキストロメトルファンフェノールフタリン塩→主にトローチ剤・ドロップ剤に配合 - チペピジンヒベンズ酸塩
- ジメモルファンリン酸塩
- クロペラスチン塩酸塩(クロペラスチンフェンジゾ酸塩)
うーん、非麻薬性はちょっと多めですね(・・;)
でも、麻薬性みたいに注意事項がないため(あくまでも手引きにおいて)、”当該成分名=非麻薬性”と覚えさえすれば大丈夫です!
あ、でも「デキストロメトルファンフェノールフタリン塩→主にトローチ剤・ドロップ剤に配合」されるという、唯一の成分個別の特徴もあるので、これは覚えておきたいですね。
・・とはいえ、個人的にはこの文字だけでは頭に入らない・・なので、個別ページから絵で覚える方法もおすすめします!