登録販売者試験の腸の薬の成分についてまとめていきます。本日は腸管運動低下作用(ロベラミド塩酸塩)と吸着成分を2つまとめて(短いので)説明します。
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【分類】止瀉成分(腸管運動低下)
手引きでは一種類しかありません。
ロペラミド塩酸塩

特徴
- 腸管の運動を低下させる作用、水分や電解質の分泌も抑える作用→胃腸鎮痛鎮痙薬との併用は避ける。
- 食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢の症状に用いられる→食あたりや水あたりによる下痢、発熱を伴う下痢、血便・粘液便が続くような場合は対象外。
- 一般用医薬品では、15歳未満の小児には適用がない。
- 便秘が現れること、重篤な副作用でイレウス(腸閉塞)様症状が生じるおそれ。
- 前段ほかにも重篤な副作用として、まれにショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群、 中毒性表皮壊死融解症を生じるおそれ。
- 中枢神経系を抑制する作用→めまいや眠気に注意、運転操作を避ける。
- 乳汁中に移行する→授乳中の人は使用しない。
- 服用は短期間にとどめる→2〜3日服用で改善しないなら受診する。
副作用がすごく多いですね。特に、15歳未満の使用禁止、授乳中の人の使用禁止は頻出です(第5章でも出題される)。
イラストでは、「ロ」の字の中に「ペラミド」と文字を当てはめてキャラクターにしました(笑)険しい顔をしてビールとやきとりを手にしてますね〜
飲みすぎ、食べすぎへの下痢に最適なので飲む気満々なんですw
【分類】止瀉成分(吸着)
炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、天然ケイ酸アルミニウム等

特徴
- 腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させる。
- アルミニウムを含む成分はアルミニウム脳症、アルミニウム骨症のおそれ→透析療法を受けている人は使用しない、長期連用しない。
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同様の作用を期待して、カオリンや薬用炭などの生薬成分も用いられる。
例のごとく、カルシウムまたはアルミニウムという単語だけ覚えればいいパターンです。アルミニウムとカルシウムには止瀉成分があることは、胃薬のまとめでも触れてました。
胃薬の成分まとめ・覚え方①制酸ー胃酸を中和
イラストは、アルミニウムやカルシウムが異常発酵した有害物質にピッタリ引っ付き吸着、そんなイメージ。
まとめ・覚えるポイント
①ロペラミド→腸管の運動低下作用。食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢に使用。感染性の下痢には✖️、15歳未満✖️、授乳中の人✖️、便秘・イレウスのおそれ、眠気・めまい注意。
②アルミニウム、カルシウムの付く成分は、腸管内異常発酵の有害な物質を吸着。
というわけで以上です。みなさん、ここまでご閲覧いただきありがとうございました!