登録販売者試験の腸の薬の成分についてまとめていきます。
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【分類】瀉下成分(無機塩類)
無機塩類によって便秘を改善する成分ですね。胃薬の成分まとめ・覚え方①制酸ー胃酸を中和でマグネシウムを含む成分は瀉下薬としても使用されると説明しましたが、今回はそのマグネシウムを含む成分と硫酸ナトリウムについてまとめます。
まずは、無機塩類ってどんな風に便秘を改善させるの?っという点から。
腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、また、大腸を刺激して排便を促すことを目的
上記が手引きの記載。このような成分です。
つまり、浸透圧の力(水分が薄い方から濃い方へ移動)を利用するんですね。腸内容物の濃度を高めて(体内の濃度よりも高める)、体内への水分の吸収をストップさせることで、腸内容物が水分を吸収して、結果、うんちが柔らかくなるということです。
絵にするとこんな感じだと思います↓
腸内容物が水分補給?いや、水分が腸内容物に飛び込んで行っている感じですね。
マグネシウムを含む成分

特徴
- 一部が腸で吸収されて尿中に排泄される。
- 腎臓病の人では、高マグネシウム血症を生じるおそれ→使用前に医師等に相談。
イラストは前回と同じマグネットくんです(注意:ただの語呂合わせなだけで、それ以上の理由はありません)。
語呂合わせ:マグネシウム→マグネット
硫酸ナトリウム

特徴
- 血液中の電解質のバランスが損なわれ、心臓の負担が増加し、心臓病を悪化させるおそれがある→心臓病の人は使用前に医師等に相談。
”硫酸ナトリウム”と種類が限定(ナトリウムを含む成分ではない)されていますね。ですが、試験ではナトリウムの種類にまで問われないと思いますので、瀉下成分においてナトリウムの記述であれば”硫酸ナトリウム”で間違いないと思います。
イラストは単純明快に塩ですね(笑)
まとめ・覚えるポイント
①マグネシウム、硫酸ナトリウムは、腸内容物の浸透圧を高め糞便中の水分量を増やす、大腸を刺激して排便を促す瀉下成分。
②マグネシウムは、一部が腸で吸収されて尿中に排泄→腎臓病の人は高マグネシウム血症のおそれ→医師等に相談。
③硫酸ナトリウムは、血液中の電解質のバランスが崩れ、心臓に負担→心臓病の人は医師等に相談。
あんまりまとめることもなかったですね〜。
次回は、膨潤性瀉下成分 (カルメロースナトリウム等)やジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS) 等を説明します。これらも”水分”というキーワードがあり、今回説明した成分との違いが分かりにくいことがあるかもしれません。
ですが、”腸内容物の浸透圧を高める作用は、マグネシウム、硫酸ナトリウムの特徴”で他とは異なるので、きっちりと覚えておくと理解しやくすくなります。
というわけで以上です。みなさん、ここまでご閲覧いただきありがとうございました!