登録販売者試験の腸の薬の成分についてまとめていきます。瀉下成分は今回で最後、腸の薬も一旦終わりかな。残りの複数ある成分について、特徴、違いを説明します。
スポンサーリンク
膨潤性瀉下成分
膨潤性か〜。これは、また新しい分類ですねΣ(-᷅_-᷄๑)瀉下成分多いわ・・。
では手引きより説明文を引用します。
腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくすることによる瀉下作用
水分を吸収・・前回の無機塩類による瀉下作用と似ている気がしてならない。。いや、違います。膨潤性瀉下成分は浸透圧を利用するわけではなくて、膨潤性瀉下成分自体が水分を吸収して腸内容物にくっついて膨らむ・・イメージです。
絵にするとこんな感じ↓
膨潤(ぼうじゅん)って言葉の意味も、「水分を含んで,膨れること」なので、その言葉のとおりですよね。理解できたよ!(๑╹ω╹๑ )
カルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム、プランタゴ・オバタ
特徴
- 使用するときは十分な水分摂取する(効果を高めるため)。
- プランタゴ・オバタは同様の作用を期待される生薬。
イラストじゃ、顔に「カルメ」の文字の緑のやつ。水を両手に、その後は腸内容物にくっつきますね(笑)
試験対策というだけなら、カルメロースとだけ覚えればいいでしょう。
プランタゴ・オバタは平成29年の関東・甲信越エリアの問題に出てましたね。
その他の瀉下成分
次の2つの成分は、それぞれ作用は異なりますが項目が少ないのでまとめて説明します。
ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)

特徴
- 腸内容物に水分が浸透しやすくする作用があり、糞便中の水分量を増して柔らかくする。
わー、これもパッとみ無機塩類による瀉下作用や膨潤性瀉下作用と同じように”水分”ってワードがあるΣ(-᷅_-᷄๑)・・・と私は最初に思いました💦
でも文章をよく読むと、また違った性質ですね。これは「糞便を柔らかくする」作用です。
ジオクチルソジウムスルホサクシネートって成分名が長いですね。試験では”DSS”と出題されるかどうか確証はないので、ジオクチルソジウムスルホサクシネートという単語も覚えといたほうがいいかな〜(・・?)
ジオクチル・・→”オクチ”なんて略すのはいかがでしょうか?
語呂合わせ
オクチが柔らかい→ジオクチルソジウムスルホサクシネートは糞便を柔らかくする。
マルツエキス

特徴
- 麦芽糖が腸内細菌によって分解(発酵)して生じるガスによって便通を促す。
- 乳幼児の便秘に用いる(比較的穏やかなため)。
- 水分不足による便秘には効果が期待できない。
- 麦芽糖を60%以上含む。→水飴状で甘いので、乳幼児の発育不良時の栄養補給にも用いられる。
赤ちゃんの便秘に最適な便秘薬ですね。マルツエキスのキャラクターは、乳幼児と連想をさせるためおしゃぶりを加えてます(╹◡╹)
まとめ・覚えるポイント
①カルメロース・プランタゴ・オバタは、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくする作用(膨潤性瀉下成分)→使用時には十分な水分を摂る。
②ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)は、腸内容物に水分が浸透しやすくする作用→糞便中の水分量を増して柔らかくする。
語呂合わせ
オクチが柔らかい→ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)は糞便を柔らかくする。
③マルツエキスは、麦芽糖が腸内細菌によって分解して生じるガスによって便通を促す作用→麦芽糖を60%以上水飴状で甘く、乳幼児の便秘、発育不良時の栄養補給に→水分不足による便秘には✖️
というわけで以上です。腸の薬は一旦終了です。
腸の薬の成分まとめ↓
腸の薬の成分まとめ・覚え方⑦瀉下成分(無機塩類)
みなさん、ここまでご閲覧いただきありがとうございました!