登録販売者試験の薬の成分についてまとめていきます。前回に引き続いて、胃腸鎮痛鎮痙薬(ちんつうちんけい)について説明します。
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局所麻酔成分
消化管の粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用による鎮痛鎮痙の効果を期待して使われます。麻酔という名の通り、痛みが感じにくくなりますが、それにより重大な消化器疾患などを見過ごしてしまうおそれもあるので、長期にわたっては使用してはいけません。
アミノ安息香酸エチル

特徴
- メトヘモグロビン血症を起こすおそれ→6歳未満の小児には使用しない。
-
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)、外用薬にも使用される。
局所麻酔成分の代表的な成分ですね。”6歳未満の小児”というワードはよく出題もされますので、”アミノ安息香酸エチル=6歳未満禁止”とセットで覚えてください!
イラストは、「安息」=リラックス、癒し・・というイメージで、癒されるアザラシがだらーっとリラックスしているものにしました( ^ω^ )
語呂合わせではないけど、みなさん、歯医者さんに行った時のことを思い出してください。麻酔されますよね。で、麻酔されたら何も感じなくなるから、少し安心しませんか?てなことを思うと、麻酔→安心→アミノ安息ってスムーズに連想できるような・・(笑)
オキセサゼイン

特徴
- 胃液分泌を抑える作用もある→胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。
- 副作用として頭痛、眠気、めまい、脱力感がある。
- 妊娠中や小児の安全性が確認されていない→15歳未満の小児、妊婦は使用しない。
オキセサゼインも頻出の成分です。15歳未満禁止、胃液分泌抑制作用があることは必ず覚えてください!
イラストと特に名前から思いつくものがありませんでした><
とりあえず、”麻酔”ということで注射器を持ってますね〜
もちろん、一般用医薬品に注射器なんてないですよ〜あくまでもイメージです(^_^;)
生薬成分
エンゴサクとシャクヤクが鎮痛鎮痙作用を期待し、使われることがあります。
シャクヤクは鎮静作用もあり、解熱鎮痛薬、婦人薬にも。芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)でおなじみですね!
特にイラストは描いてません。今後余裕があれば、生薬は別にまとめを作ろうかなぁ。
まとめ・覚えるポイント
①胃腸鎮痛鎮痙薬の局所麻酔成分(消化管の粘膜と平滑筋に、麻酔作用で鎮痛鎮痙の効果)は、アミノ安息香酸、オキセサゼイン。
②アミノ安息香酸はメトヘモグロビン血症のおそれ→6歳未満は使用しない。
③オキセサゼインは15歳未満と妊婦は使用しない。また、胃液分泌を抑える作用もある(制酸薬)。
④鎮痛鎮痙作用のある生薬→エンゴサクとシャクヤク。
アミノ安息香酸(6歳未満)とオキセサゼイン(15歳未満)の年齢制限は絶対に覚えましょう!
というわけで以上です。みなさん、ここまでご閲覧いただきありがとうございました!