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尿中の糖・タンパク値に異常を生じる要因
- 尿糖値に異常
一般に高血糖と結びつけて捉えられることが多いが、腎性糖尿等のように高血糖を伴わない場合もある - 尿中のタンパク値に異常
腎臓機能障害によるものとして腎炎やネフローゼ、尿路に異常が生じたことによるものとして尿路感染症、尿路結石、膀胱炎等がある
尿糖・尿タンパクの検査結果に影響を与える主な要因
- 採尿のタイミング
①尿糖:食後1~2時間
②尿タンパク:早朝尿(起床直後の尿)_激しい運動の直後は避ける必要
③尿糖・尿タンパク同時:早朝尿(起床直後の尿)を検体とする→尿糖が検出された場合には、食後の尿について改めて検査する - 出始めではなく、中間尿を採取
- 採尿後速やかに検査する(放置すると雑菌の繁殖等のおそれ)
- 検査薬に長い間尿に浸していると検出成分が溶け出してしまい、正確な検査結果が得られなくなる
- 通常、尿は弱酸性→食事等(医薬品も)の影響で中性~弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある
検査結果の判断、受診勧奨
- 尿糖・尿タンパク検査薬は、尿中の糖やタンパク質の有無を調べるものであり、疾患の有無や種類を判断することはできない
- 陽性→早期に医師の診断を受ける
- 陰性→何らかの症状がある場合は、再検査または医師に相談する
ポイント
尿糖の「食後1~2時間」というのは平成30年度手引きでの改正した箇所です(以前は2〜3時間でした)