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作用
アドレナリン作動成分
主に配合される薬の分類
かぜ薬、内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬)
覚えておきたいこと
- かぜ薬
鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を拡げる→鼻づまり緩和 - 内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬)
交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげる→鼻づまり緩和 - 他のアドレナリン作動成分に比べて中枢神経系に対する作用が強い→副作用として不眠、神経過敏
- 自律神経系を介した副作用→めまい、頭痛、排尿困難
- 心臓血管系や肝臓でのエネルギー代謝等への影響→心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の人、前立腺肥大による排尿困難の人は使用しない
- 高齢者→心臓病や高血圧、糖尿病の基礎疾患がある場合が多く、心悸亢進や血圧上昇、血糖値上昇を招きやすいため注意
- パーキンソン病の治療のため医療機関でセレギリン塩酸塩等のモノアミン酸化酵素阻害剤が処方されて治療を受けている人が、プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された鼻炎用内服薬を使用した場合、体内での代謝が妨げられて、副作用が現れやすくなるおそれ→使用を避ける又は医師等に確認
★
*モノアミン→生体物質であるアドレナリンや医薬品として摂取されたプソイドエフェドリンなどの物質の代謝に関与する酵素 - 依存性に注意
- 吸収された成分の一部が乳汁中に移行→授乳中の人は医師等に相談
絵で覚える
↑攻撃的な見た目😅
血管をギュッと抑えています。アドレナリン作動成分の副作用はいっぱいあります、この絵では書ききれないので上記を参照ください><
主な使用上の注意の記載とその対象成分・薬効群等(第5章対策)
してはいけないこと
- 「本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人」
*ショック(アナフィラキシー)等の重篤なアレルギー性の副作用
- 「次の症状がある人」
*前立腺肥大による排尿困難 -
「次の診断を受けた人」
*心臓病
*高血圧
*甲状腺機能障害
*糖尿病(注意)
他のアドレナリン作動成分では「相談すること」になっている。
プソイドエフェドリン塩酸塩のみ「してはいけないこと」
相談すること
- 「授乳中の人」
*乳汁中に移行する可能性 - 「高齢者」
*心悸亢進、血圧上昇、糖代謝促進を起こしやすいため - 「次の診断を受けた人」
*腎臓病 - 「モノアミン酸化酵素阻 害剤(セレギリン塩酸塩等)で治療を受けている人」
ひと言
アドレナリン作動成分では一番出題される可能性があり最重要です。副作用が非常に多いですが、排尿困難、心臓病、高血圧、甲状腺機能障害、糖尿病は他のアドレナリン作動成分でも共通するので勉強しているうちに自然と理解できるでしょう。ただ、不眠、神経過敏などプソイドエフェドリン塩酸塩特有も副作用もあるので注意が必要です。