東京都の平成25年度(2013年)の登録販売者試験の問題(過去問)について、第3章の漢方・生薬からの出題を解説します。
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目次
当ページについて
- このページでは、漢方および生薬に関するものに焦点を当てて解説しています。従いまして、問題については一部を抜粋したものとなっております。
- 過去問の回答を含んでいますのでご了承の上閲覧ください。
- 平成25年度の試験問題の解説のため、試験作成に関する手引き(平成 28 年 3 月正誤表反映版)に記載のある言い回し(漢方の説明など)とは若干異なる点がある場合がございます(誤りではありません)。それぞれの漢方や生薬のリンクページに記載のあるものは、試験作成に関する手引き(平成 28 年 3 月正誤表反映版)に基づいて解説しているものとなっていますので、気になる場合にはそちらをご参照ください。
漢方・生薬 問題の出題傾向
漢方・生薬から9問出題されています。
そのうち、全問漢方についての問いが3問出題、全問生薬についての問いが2問、その他項目を合わせた複合問題が4問でした。
下記のページでも漢方の出題パターンをまとめていますので、よかったらご活用ください!試験で漢方・生薬を捨てるのはもったいないですので、苦手意識のある方も是非^ ^
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問65(全問漢方)
次の鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤のうち、構成生薬としてマオウを含むものはどれか。
正答 1
この中ではマオウは薏苡仁湯(よくいにんとう)のみに含みます。
ちなみに、呉茱萸湯(ごしゅゆとう)にはカンゾウも含みません。
問67(一部漢方・生薬)
次の小児の疳及び小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.小児では、特段身体的な問題がなく、基本的な欲求が満たされていても、夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の 症状が現れることがある。
b.ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を用いた生薬で、緊張や興奮を鎮め、また血液の 循環を促す作用等を期待して用いられる。
c.柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、構成生薬としてカンゾウを含むため、副作用として偽アルドステロン症を生じるおそれがある。
a b c
1 正 正 誤
2 正 誤 正
3 正 誤 誤
4 誤 正 正
5 誤 誤 正
正答 1
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)はカンゾウではなく「マオウ」を含みます。
問70(全問生薬)
香りによる健胃作用を期待して用いられる生薬(芳香性健胃生薬)として正しいものはどれか。
正答 1
オウバク、センブリ、ゲンチアナ、オウレンは苦味による健胃作用です。
問74(一部生薬)
次の胃腸鎮痛鎮痙薬に用いられる成分に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- オキセサゼインは、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で用いられる。
- ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなるおそれがある。
- 塩酸パパベリンは、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示す。
a b c
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 正 誤 正
4 誤 正 誤
5 誤 誤 正
正答 1
全て正しい記述です。
問76(一部生薬)
次の駆虫薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と蟯虫である。
- 複数の駆虫薬を併用しても駆虫効果が高まることはなく、副作用が現れやすくなる。
- 駆除した虫体や腸管内に残留する駆虫成分の排出を促すために併用する瀉下薬として、ヒマシ油を用いるのが良い。
a b c
1正 正 正
2正 正 誤
3正 誤 正
4誤 正 正
5誤 誤 誤
問81(全問漢方)
次の婦人薬として用いられる漢方処方製剤のうち、構成生薬にダイオウを含むため、授乳婦や妊婦 又は妊娠していると思われる女性の使用に関して留意する必要があるものはどれか。
正答 2
この中でダイオウは桃核承気湯(とうかくじょうきとう)にのみ含みます。四物湯(しもつとう)はカンゾウも含みません。
問83(一部生薬)
次の鼻炎用内服薬に用いられる成分に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- メキタジンは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、 血小板減少を生じることがある。
- マレイン酸クロルフェニラミンは、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることに よって鼻粘膜の充血や腫れを和らげる目的で用いられる。
- ベラドンナ総アルカロイドは、抗コリン作用により、鼻汁分泌を抑える目的で用いられる。
a b c
1 正 正 誤
2 正 誤 正
3 正 誤 誤
4 誤 正 誤
5 誤 誤 正
正答 2
3は正しいです。
問96(全問漢方)
次の記述の( )にあてはまる漢方処方製剤はどれか。
( )は、色白で疲れやすく、汗をかきやすい傾向のある人における、肥満症(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)、 関節痛、むくみの症状に適すとされる。
問97(全問生薬)
次の生薬の素材(基原)に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。