東京都の平成26年度(2014年)の登録販売者試験の問題(過去問)について、第3章の漢方・生薬からの出題を解説します。
スポンサーリンク
当ページについて
- このページでは、漢方および生薬に関するものに焦点を当てて解説しています。従いまして、問題については一部を抜粋したものとなっております。
- 過去問の回答を含んでいますのでご了承の上閲覧ください。
- 平成26年度の試験問題の解説のため、試験作成に関する手引き(平成 28 年 3 月正誤表反映版)に記載のある言い回し(漢方の説明など)とは若干異なる点がある場合がございます(誤りではありません)。それぞれの漢方や生薬のリンクページに記載のあるものは、試験作成に関する手引き(平成 28 年 3 月正誤表反映版)に基づいて解説しているものとなっていますので、気になる場合にはそちらをご参照ください。
漢方・生薬 問題の出題傾向
漢方・生薬から7問出題されています。
そのうち、全問漢方についての問いが2問出題、全問生薬についての問いが2問、その他項目を合わせた複合問題が3問でした。
下記のページでも漢方の出題パターンをまとめていますので、よかったらご活用ください!試験で漢方・生薬を捨てるのはもったいないですので、苦手意識のある方も是非^ ^
- 登録販売者試験の漢方まとめ・覚え方【カンゾウを含まない漢方一覧他】
- 登録販売者試験の漢方まとめ・覚え方・一覧【適合する体力の分類別】
- 漢方の出題や解き方をまとめました【登録販売者試験対策&覚え方】
- 生薬成分一覧&覚え方《問題の正解率アップに!》
問71(全問生薬)
胃腸に作用する薬に用いられる生薬のうち、苦味による健胃作用を期待して用いられる生薬として、正しいものの組合せはどれか。
a.ケイヒ
b.ゲンチアナ
c.オウバク
d.コウボク
1.(a,b) 2.(a,c) 3.(a,d) 4.(b,c) 5.(c,d)
正答 4
問74 (一部生薬)
瀉下薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸では分解されないが、大腸に生息する腸内細菌によって分解されて、大腸への刺激作用を示すようになる。
b.センナ及びセンノシドが配合された瀉下薬については、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、使用を避けるべきである。
c.マルツエキスは、瀉下薬としては比較的作用が穏やかなため、主に乳幼児の便秘に用いられる
a b c
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 正 誤 誤
4 誤 正 誤
5 誤 誤 正
正答 1
全て正しい記述です。
問76(一部生薬)
強心薬に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.強心薬は、疲労やストレス等による軽度の心臓の働きの乱れについて、心臓の働きを整えて、動悸や息切れ等の症状の改善を目的とする医薬品である。
b.センソが配合された丸薬、錠剤等の内服固形製材は、口中で噛み砕くと舌等が麻痺することがあるため、噛まずに服用することとされている。
c.ジャコウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬である。
a b c
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 正 誤 誤
4 誤 正 正
5 誤 誤 正
正答 2
ジャコウは、「シカ科のジャコウジカの雄の麝香(ジャコウ)腺分泌物」です。
c・・・ゴオウの記述です。
問78 (一部生薬)
外用痔疾用薬に用いられる成分に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a.アラントインは、殺菌消毒成分として局所の感染を防止する目的で用いられる。
b.クロルヘキシジン塩酸塩は、血管収縮作用による止血効果を目的として用いられる。
c.リドカインは、痔に伴う痛み・痒みを和らげる目的で用いられる。
d.ハッカ油は、局所への穏やかな冷感刺激によって痒みを抑える効果を期待して用いられる。
1.(a,b) 2.(a,c) 3.(b,c) 4.(b,d) 5.(c,d)
正答 5
dは正しいです。
問80(全問生薬)
生薬の素材(基原)に関する記述のうち、ブクリョウの素材(基原)はどれか。
- ツヅラフジ科のオオツヅラフジの蔓性の茎及び根茎を、通例、横切したものを基原とする。
- サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする。
- ジンチョウゲ科のジンコウ、その他同属植物の材、特にその辺材の材質中に黒色の樹脂が沈着した部分を採取したものを基原とする。
- バラ科のヤマザクラ又はその他近縁植物の、通例、周皮を除いた樹皮を基原とする。
- ユリ科のジャノヒゲの根の膨大部を基原とする。
正答 2
1→ボウイ、3→ジンコウ、4→オウヒ、5→バクモンドウの記述です。
問96(全問漢方)
漢方処方製材に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a.漢方処方製剤は、症状の原因となる本質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。
b.漢方処方製剤は、適用年齢の下限が設けられていない場合、生後3ヶ月未満の乳児も使用することができる。
c.漢方処方製剤においても、肝機能障害のような重篤な副作用が起きることがある。
a b c
1 正 正 正
2 正 誤 正
3 正 誤 誤
4 誤 正 誤
5 誤 誤 誤
正答 2
生後3ヶ月未満の乳児には使用できません。
問97(全問漢方)
次の記述の( )にあてはまる漢方処方製材はどれか。
( )は、体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、肥満症に適する。