東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県(首都圏ブロック)の平成27年度(2015年)の登録販売者試験の問題(過去問)について、第3章の漢方・生薬からの出題を解説します。
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目次
当ページについて
- 試験問題や回答については下記の千葉県のwebサイトからこれらを確認し、解説等を作成しています。千葉県ホームページ*実際の過去問のPDFも無料で取得できます。
- このページでは、漢方および生薬に関するものに焦点を当てて解説しています。従いまして、問題については一部を抜粋したものとなっております。
- 過去問の回答を含んでいますのでご了承の上閲覧ください。
- 平成27年度の試験問題の解説のため、試験作成に関する手引き(平成 28 年 3 月正誤表反映版)に記載のある言い回し(漢方の説明など)とは若干異なる点がある場合がございます(誤りではありません)。それぞれの漢方や生薬のリンクページに記載のあるものは、試験作成に関する手引き(平成 28 年 3 月正誤表反映版)に基づいて解説しているものとなっていますので、気になる場合にはそちらをご参照ください。
漢方・生薬 問題の出題傾向
漢方・生薬から18問出題されています。
そのうち、全問漢方についての問いが4問出題、全問生薬についての問いが2問、その他項目を合わせた複合問題が12問でした。
下記のページでも漢方の出題パターンをまとめていますので、よかったらご活用ください!試験で漢方・生薬を捨てるのはもったいないですので、苦手意識のある方も是非^ ^
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問68(一部漢方・生薬)
小児の疳及び小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する 次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 小児では、特段身体的な問題がなく、基本的な欲求が満たされていても、夜泣き、きつけ、疳の虫等の症状が現れることがある。
b 配合される生薬成分は、いずれも古くから伝統的に用いられており、作用が穏やかで小さな子供に使っても副作用がない。
c柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)を小児の夜泣きに用いる場合、1週間位服用しても症状の改善がみられないときには、さらに1週間位服用して様子を見ることが望ましい。
d 一般用医薬品の漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていな い場合にあっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととなっている。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d)
正答 3
副作用がないわけない・・連用していいわけない・・常識で解けるラッキー問題ですね。
問70(全問漢方)
鎮咳去痰薬の漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)は、体力中等度をめやすとして、幅広く応用できる。気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う不安神経症、神経性胃炎、つわり、咳、しわがれ声、のどのつかえ感に適すとされる。
b 麦門冬湯(ばくもんどうとう)は、体力中等度以上で、咳が強くでるものの咳、気管支喘息、気管支炎、小児喘息、感冒、痔の痛みに用いられるが、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人等には不向きとされる。
c 五虎湯(ごことう)は、体力中等度以下で、痰が切れにくく、ときに強く咳こみ、又は咽頭の乾燥感があるもののから咳、気管支炎、気管支喘息、咽頭炎、しわがれ声に適すとされるが、 水様痰の多い人には不向きとされる。
**abc
1正誤誤
2正誤正
3誤正正
4誤正誤
5誤誤誤
正答 1
麦門冬湯(ばくもんどうとう)と五虎湯(ごことう)があべこべになっていますね。
正答 3
a.bは正しい記述です。
問73(全問漢方)
腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)は、体力中等度以下で腹部膨満感のある人のしぶり腹、腹痛、下痢、便秘に適すとされる。
b 麻子仁丸(ましにんがん)は、体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状なものの便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振等の症状の緩和に適すとされる。
c 大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)は、体力中等度以上で、下腹部痛があって、便秘しがちなものの月経不順、 月経痛、便秘、痔疾に適すとされる。
d 大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)は、体力に関わらず広く応用され、便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・ 皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振等の症状の緩和に適すとされるが、体の虚弱な 人、胃腸が弱く下痢しやすい人では不向きとされる。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)
正答 1
大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)=d、大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)=cの記述となるのが正しいです。選択肢があべこべ。
問74(一部生薬)
腸の薬に配合される成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 腸内細菌のバランスを整えることを目的として、ビフィズス菌、乳酸菌等の生菌成分が用いられる。
b 次硝酸ビスマスは、牛乳に含まれるタンパク質成分であるため、牛乳にアレルギーのある人では使用を避ける必要がある。
c ゲンノショウコは、マメ科のエビスグサの地上部を基原とする生薬で、収斂作用のほか、抗菌作用、抗炎症作用も期待して用いられる。
d 細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として、木クレオソートが用いられる。
1(a、c) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)
正答 2
ゲンノショウコは「フウロソウ科のゲンノショウコの地上部を基原とする生薬で、煎薬として整腸(便通を整える。)、腹部膨満感等に用いられる。」という記述です。
cはケツメイシの記述です。
問75(一部生薬)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 抗コリン成分は、胃痛、腹痛、さしこみ(疝痛、癪)を鎮めること(鎮痛鎮痙)のほか、胃酸過多や胸やけに対する効果も期待して用いられる。
b ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなる(頻脈)おそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。
c パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとともに、胃液分泌を抑える作用も示す。
d 鎮痛鎮痙の効果を期待して局所麻酔成分が配合されることがあるが、痛みが感じにく くなることで重大な消化器疾患等を見過ごすおそれがあり、長期間にわたって漫然と使 用することは避けることとされている。
**abcd
1誤誤正誤
2誤正正正
3正正正誤
4正正誤正
5正誤誤誤
正答 4
bは正しい記述です。
問76(一部生薬)
駆虫薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 駆除した虫体や腸管内に残留する駆虫成分の排出を促すために併用する瀉下薬として、ヒマシ油を用いる。
b 一般用医薬品の駆虫薬は、腸管内に生息する虫体に作用するが、虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫(回虫の場合)には駆虫作用が及ばない。
c 一般用医薬品の駆虫薬は、一度に多く服用しても駆虫効果が高まることはなく、かえって副作用が現れやすくなるため、定められた1日の服用回数や服用期間を守って適正に使用されることが重要である。
d 食事を摂って消化管内に内容物があるときに駆虫薬を使用すると、消化管内容物の消化・吸収に伴って駆虫成分の吸収が高まることから、一般用医薬品の駆虫薬では食後に 使用することとされているものが多い。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d)
正答 4
駆虫成分が腸管内にとどまらず吸収されやすくなり、全身性の副作用を生じる危険性が高まるため、”ヒマシ油と駆虫薬の併用しない”ことになっています。従ってaは誤りです。
問77(全問生薬)
強心薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の収縮による血圧上昇作用があるとされる。
b ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とする生薬で、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。
c 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)は、強心作用が期待される生薬は含まれず、主に尿量増加(利尿)作用 により、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いこと を意味する。)の排出を促すことを主眼とする。
d リュウノウは、ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の 外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待し て用いられる。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d)
正答 4
ゴオウは、末梢血管の拡張による血圧”降下”作用があります。血圧”上昇”という記述のaは誤りです。ひっかけ問題。
リュウノウは、「中枢神経系の刺激作用による気つけ」です。
d・・・シンジュの記述です。
b、cは正しいです。
問80(一部漢方)
循環器用薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a ユビデカレノンは、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされ、軽度な心疾患により日常生活の身体活動を少し越えたときに起こる動悸、息切れ、むくみの症状に用いられる。
b イノシトールヘキサニコチネートは、ニコチン酸を遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。
c ルチンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
d 七物降下湯(しちもつこうかとう)は、体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などのあるものの高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、 不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症に適すとされる。
**abcd
1正誤正誤
2正正正誤
3正正誤正
4誤正誤正
5誤誤正正
正答 2
七物降下湯(しちもつこうかとう)は、「体力中等度以下で、顔色が悪くて疲れやすく、胃腸障害のないものの高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重)に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、 胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」という記述です。
d・・・三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)の記述です。
問82(全問漢方)
泌尿器用薬として使用される漢方処方製剤の正誤について、正しい組合せはどれか。なお、使用される製剤は「正」、使用されない製剤は「誤」と表記する。
**abcd
1正正正誤
2正正誤正
3正誤正正
4誤正正正
5正正正正
正答 5
すべて”泌尿器用薬として使用される漢方処方製剤”ですね。
問83(一部生薬)
婦人薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 女性ホルモン成分の摂取によって吸収された成分の一部が乳汁中に移行することが考 えられるため、母乳を与える女性では女性ホルモン成分の使用を避けるべきである。
b センキュウ、トウキ、ジオウは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。
c 疲労時に消耗しがちなビタミンの補給を目的として、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12が配合されている場合がある。
d 滋養強壮作用を目的として、アミノエチルスルホン酸(タウリン)、ニンジンが配合されている場合がある。
**abcd
1正正正誤
2正正誤正
3正誤正正
4誤正正正
5正正正正
正答 5
すべて正しい記述です。
問84(一部生薬)
内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1 鼻炎用内服薬と鼻炎用点鼻薬において、同種の作用を有する成分が重複することがあ るが、投与経路が違うので、併用しても特に問題はない。
2 プソイドエフェドリン塩酸塩は、抗コリン成分であり、鼻腔内の刺激を伝達する副交感神経の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として配合される。
3 ベラドンナ総アルカロイドは、ヒスタミンの働きを抑えることを目的として用いられる。
4 クロルフェニラミンマレイン酸塩は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示すため、排尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。
5 シンイは、ウマノスズクサ科のウスバサイシン又はケイリンサイシンの根及び根茎を基原とする生薬で、鎮痛、鎮咳、利尿等の作用を有するとされ、鼻閉への効果を期待し て用いられる。
正答 4
シンイは、「モクレン科のタムシバ、コブシ、ボウシュンカ、マグノリア・スプレンゲリ又はハクモクレン等の蕾を基原とする生薬で、鎮静、鎮痛の作用を期待して用いられる」という記述です。
5はサイシンの記述です。
問90(一部生薬)
毛髪用薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a ヒノキチオールは、抗菌、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
b カルプロニウム塩化物は、末梢組織において抗コリン作用を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
c カシュウは、タデ科のツルドクダミの塊根を基原とする生薬で、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。
d エストラジオール安息香酸エステルは、男性ホルモンの一種であり、脱毛抑制効果を期待して用いられる。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)
正答 2
a.cは正しい記述です。
問91(一部生薬)
外用の歯痛・歯槽膿漏薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 歯痛薬は、歯の齲蝕(むし歯)が修復されることにより歯痛を応急的に鎮めることを目的とする一般用医薬品である。
b フェノールは、殺菌消毒成分として歯痛薬に用いられるが、粘膜刺激を生じることがあるため、歯以外の口腔粘膜や唇に付着しないように注意が必要である。
c チョウジ油は、抗炎症作用を期待して歯槽膿漏薬に配合されている場合がある。
d ジブカイン塩酸塩は、齲蝕(むし歯)によって露出した歯髄を通っている知覚神経の 伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的として歯痛薬に用いられる。
**abcd
1誤正正正
2誤正誤誤
3正誤誤正
4正正正誤
5誤誤正誤
正答 1
cは正しい記述です。
問92(一部漢方・生薬)
口内炎用薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 口腔粘膜の組織修復を促す作用を期待して、アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)が配合されている場合がある。
b 茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)は口内炎の内服薬としても使用されるが、胃腸が弱く下痢をしやすい人には 不向きとされる。
c 患部からの細菌感染を防止することを目的として、クロルヘキシジン塩酸塩等の殺菌 消毒成分が配合されている場合がある。
d シコンは、アカネ科のクチナシの果実を基原とする生薬で、抗炎症作用を期待して用いられる。
**abcd
1正誤誤正
2誤誤正正
3正正正誤
4正誤誤誤
5誤正正誤
シコンは、「ムラサキ科のムラサキの根」を基原とする生薬です。d・・・サンシシ[外皮用薬他]の記述です。
bは正しい記述です。
問94(一部漢方・生薬)
保健薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 滋養強壮に用いられる主な漢方処方製剤には、十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)や補中益気湯(ほちゅうえっきとう)がある。
b 生薬成分であるゴオウ、ゴミシ、ロクジョウの配合については、医薬品においてのみ認められている。
c 医薬部外品の保健薬の効能・効果の範囲には、滋養強壮のほか、神経痛、筋肉痛、関 節痛、しみ・そばかす等のような特定部位の症状の改善が含まれる。
d 医薬部外品の保健薬の配合成分は、人体に対する作用が緩和なものに限られるが、配 合されるビタミン成分の1日最大量は規定されていない。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d)
正答 1
a.bは正しい記述です。
問96(全問漢方)
次の漢方処方製剤の適用される証・症状と重篤な副作用の記述について、正しいものの組合せはどれか。
漢方処方製剤 |
適用される証・症状 |
重篤な副作用 |
|
a |
体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節 痛、むくみ、多汗症、肥満 |
肝機能障害、 間質性肺炎、 偽アルドステロン症 |
|
b |
体力中等度以上で、赤ら顔でときにのぼせがあるもののにきび、顔面・頭部の湿疹・ 皮膚炎、赤鼻(酒さ) |
肝機能障害、 間質性肺炎、 腸間膜静脈硬化症 |
|
c |
体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・ 肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、 湿疹・皮膚炎、ふきでもの、肥満症 |
肝機能障害、 間質性肺炎、 偽アルドステロン症 |
|
d |
体力が充実して脇腹からみぞおちあたりに かけて苦しく、便秘の傾向があるものの胃 炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・ 頭痛・便秘、神経症、肥満症 |
肝機能障害、 間質性肺炎 |
1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)
正答 5
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)は「体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸 、更年期障害、湿疹・ 皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)では不向きとされる。まれに重篤な副作用として肝機能障害、間質性肺炎、腸間膜静脈硬化症が起こることが知られている。」という記述なのでaは誤りですね。
a・・・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)の記述です。
b・・・清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)の記述です。
問97(全問生薬)
一般用医薬品に用いられる生薬成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a カッコンは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。
b サイコは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を期待して用いられる。
c ボウフウは、セリ科のボウフウの根及び根茎を基原とする生薬で、発汗、解熱、鎮痛、 鎮痙等の作用を期待して用いられる。
d ブクリョウは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。
**abcd
1正誤誤正
2誤誤正誤
3正誤正正
4誤正誤誤
5正正誤誤
正答 3
サイコは、「セリ科のミシマサイコの根を基原とする生薬。抗炎症、解熱、鎮痛等の作用を期待して用いられる。」という記述です。
b・・・ブシの記述です。
その他は正しいです。