絵で覚える登録販売者

薬の成分、漢方など(第3章の項目)を中心に、絵で覚える登録販売者試験対策ブログです。

全身作用と局所作用【第2章の覚え方】

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医薬品の作用には、全身を巡って薬効をもたらす全身作用と、特定の狭い身体部位において薬効をもたらす局所作用とがある

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全身作用

  1. 全身作用を現わすまでには、消化管からの吸収、代謝と作用部位への分布という過程を経るため、ある程度の時間が必要
  2. 内服薬は全身作用を示すものが多い(膨潤性下剤や生菌製剤等は例外)
  3. 胃腸に作用する薬でも、有効成分が循環血液中に入ってから薬効をもたらす場合には、その作用は全身作用の一部であることに注意が必要
  4. 坐剤、経皮吸収製剤等では、適用部位から吸収された有効成分が、循環血液中に移行して全身作用を示すことを目的として設計されたものも存在する

局所作用

  1. 適用部位が作用部位である場合が多いため、反応は比較的速やかに現れる
  2. 内服薬でも、膨潤性下剤や生菌製剤等のように消化管内で作用するものもあり、その場合は局所作用
  3. 外用薬の場合、適用部位に対する局所的な効果を目的としていることが多い

その他

局所作用を目的とする医薬品によって全身性の副作用が生じたり、逆に、全身作用を目的とする医薬品で局所的な副作用が生じることもある

(例)
鼻腔粘膜への局所作用を目的とした点鼻薬であっても、その成分が循環血液中に移行して、全身性の副作用を生じることがある

ポイント

特段覚えなくても勉強していくうちに理解できる分野だと思いますが、内服薬でも膨潤性下剤や生菌製剤は局所作用になるので、このことはしっかり押さえておきましょう!